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水戸市で棟漆喰(むねしっくい)取り直し工事!強化棟金具も増設
更新日:2022年2月25日
水戸市のみなさん、こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
この調査において、我が経験豊富な調査員は「棟際瓦の固定不足と漆喰(しっくい)の経年劣化」が原因と見立てていました。
この調査員の見立ては正しかったのでしょうか?そして、どのような修繕を行ったのでしょうか?
それでは話をはじめます。ごゆっくりどうぞ♪( ´θ`)ノ
ことの発端は、依頼主様が、水色基調の平板瓦の破片をウッドデッキで発見された事から始まります。
積雪の翌日に調査
落ちていた瓦の残骸
積雪の翌日に調査を行ったところ、落下していたのは半端瓦と判明しました。
この時の調査では、「棟際瓦の固定不足と漆喰の経年劣化」と思われることから、棟瓦屋根の取り直し工事をご提案しました。
そして、2社での相見積もりの末、お施主様から工事を当店にお任せいただきました\(^o^)/
工事のご依頼は頂きましたが、工事着工日までは約2週間あります。
その間は、瓦が抜けてしまっていた部分からの漏水を防ぐため、事前に養生を施した雨漏り対策も行いました。
屋根工事は天候との戦いです!抜かりない事前対策で対応します(^o^)丿
棟瓦を取り外し、棟漆喰を取り除くところから始めます。
漆喰が収縮しており、半端瓦の間にすき間ができています。
また、小さな半端瓦はのみこみが浅く固定力も不足しています。
いやぁ、調査員の「棟際瓦の固定不足と漆喰の経年劣化」の推測は正解でした( ^ω^ )
棟瓦を取り付ける下地垂木を固定する棟金具が見えます。
棟金具には現在あまり使用されていない、ねじ込み式の強化棟金具が用いられていました。
全ての漆喰を解体し、強化棟金具の設置間隔を測ると、およそ1500mmです( ;∀;)
これは当時の基準ではOKでしたが、現在は3尺(約900mm)が推奨されています。
また、使用されていた下地垂木も現在の標準品よりも細い木を使用していました。
このお住まいが建てられた時に比べて、今は施工基準や使用材料、気象条件が大きく変わっているんです。
健全なお家を維持するためにも、定期的な手入れは必要かもしれませんね^o^
棟漆喰の取り直しを開始しました。
(※既存漆喰を解体し、再び盛ることを「取り直し」といいます)
まず、間隔が広すぎた強化塗根金具を増設して強化します。
中には、見て見ぬふりをしてそのままにする業者もあるかもしれません。
しかし!当店の職人は、今の基準に照らし合わせて問題を見つけると、必ず補充や増設を行うお節介者ばかり(^o^)/
そして、金具の根元から漆喰を詰めていきます。
私達は、年間様々な瓦住宅の強化棟を調査していますが、意外に根元の漆喰がスカスカな現場が多いんです( ;∀;)
昔と今の施工基準が違うと言えばそれまでですが・・
それだけでは片づけられない現場も多々ありますので、15年以上メンテナンスしていない棟瓦は、一度点検してもらう事をお勧めいたします。
強化棟金具を増設し、間隔が約800mmになりました。
下地垂木を支える強化棟金具が増えたことにより、地震などによるグラつきを抑える効果も得られます。
今回の瓦は、製造が中止され手に入らない廃盤瓦ですが、お施主様宅に数枚取り置きがあったため、加工して使用しました。
土台にはなんばん漆喰を詰めて瓦を固定し、釘止めできないサイズの半端瓦はコーキングを充填して固定しました。
これでもう落ちる心配はありません\(^o^)/
次に、なんばん漆喰を用いて棟漆喰を台形状に成形します。
なお、台形の中央部分に見える黒い部分は新しい下地垂木です。
今回は、元の木製垂木よりもひとまわり太い合成樹脂でできた下地垂木を採用しました。
合成樹脂製の垂木は、木材と違って腐ったり、縮んだりしないことから、棟瓦をいつまでもしっかり固定してくれるので当店では好んで使用しています(^_^)
また、棟漆喰に使用した、なんばん漆喰であるシルガードは、不凍液入りを使用しました。
実は、冬場になると漆喰に入り込んだ水分が凍って膨らむことで、漆喰をボロボロにします。
不凍液入りの漆喰を用いることで、冬場の厳しい気象条件にも耐えながら施工を行う事ができます。
季節に合わせた材料の選択も職人の技術のひとつなんですよ(^^♪
なお、不凍液入りの漆喰は、輸送中に水分が分離するので、使用する前に踏み踏みしてから使用するんです。
このような芸の細かさも職人ならでは・・・
決して、ストレス解消中の写真ではありませんよ〜( ^∀^)
最後に三角棟瓦を元に戻します。
従来の釘止め
今回はスクリュービスで固定
街の屋根やさん水戸店では、棟瓦の固定に釘ではなくパッキン付きスクリュービスを使用しています。
スクリュービスはねじ込み式なので緩みにくく、釘のように浮いたり、スポッと抜けることがなく瓦をしっかり固定してくれます。また、ブッシュパッキンが、隙間からの漏水も防いでくれるのでダブルで安心!
ビス1本・建材1本の選択は、経年した時の差に歴然と表れるので、とっても大切なんです(^o^)/
抜けた半端瓦は、お客様が取り置いていた瓦を加工して使用しました。
抜けた瓦部分やズレた半端瓦も健康に生まれ変わりました。以上で、棟漆喰の取り直し工事が完了です。
ブルーの美しい屋根が再び輝いて見えますね(╹◡╹)
今回の棟漆喰の取り直し工事はいかがでしたでしょうか?
棟漆喰の劣化はもちろんのこと、強化棟金具の設置間隔やビスの使用など、基準の見直しや材料の進化をご体感いただけましたか?
当店では、ただ元通りするだけでなく、現時点における最良の方法でお住まいを修繕します(^_^)
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