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松山市にて雨漏りで傷んだ瓦屋根の修理工事をしました
松山市 屋根葺き直し 足場架け払い工事
【工事のきっかけ】
松山市のT様より「屋根が壊れているから直して欲しい」とのご依頼を受けました。
T様の予定を伺い翌日、現場調査をする為
ご自宅に伺いました。
T様邸は築70年の伝統的な日本家屋。屋根は愛媛の伝統・「菊間瓦
」
を使った屋根です。
お話によると30年ほど前に増築をされた際、全面的に
屋根の葺き替え工事も行ったそうです。
問題の「屋根が壊れた箇所」を見せてもらうと、軒先部分に雨漏りの跡が広がり屋根
下地(野地板
)
が腐ってきています。
垂木という屋根の構造材が1本折れてぶら下がっている状態。これは危険です。
雨漏りの原因を突き止めて修理を行うことになりました。
基本情報
- 施工内容:屋根葺き直し 足場架け払い工事
- 施工期間:2日
- 築年数:75年
- 使用材料:垂木・化粧板(檜)・谷板金・ルーフィングなど
こちらが松山市T様邸の瓦屋根です。
伝統的な日本家屋で、愛媛の伝統瓦「菊間瓦
」
で施工されています。
30年前の増築時に元の屋根も「葺き替え工事」をされた
という事で
瓦に割れなどは見受けられませんね
。
左下の赤丸部分が
今回の雨漏り被害の箇所です。
詳しく被害箇所を見ていきましょう。
まずは分かりやすく屋根を下から撮影して
みました【写真左(上
)】
長年の雨漏りで腐ってしまい垂木(たるき
)が折れています。
垂木とは屋根を支える構造材で、この上に板を張り屋根の下地にしています。
支えの垂木が折れてしまうと当然危険です(;^ω^)
【写真右(下
)
】
こちらはすぐ右
側の谷板金の下からの写真です。
こちらも軒先部分の垂木が腐って傷んでいますね。
→「垂木について
」詳しくはこちら
屋根を正面から見てみます。
一見、瓦には問題なさそうですが
先程の折れた垂木周辺の軒先が下っていますね。
このままだと屋根が崩壊してしまう危険があるので修理が必要です!
今回の松山市T様邸の雨漏りの原因を見ていきましょう。
【写真左(上
)】こちらは修理時に部分的に瓦をめくった様子です。
30年前に葺き替えたという事で少し古い施工方法ではありますが、瓦の部分からの雨漏りの兆候は見られません。
では何故雨漏りを起こしていたのでしょう、、、
正解は上屋根の水を流している、この竪樋でした【写真右(下
)
】
雨が降ると
上屋根に降った
雨水が竪樋を通してこの谷板金の上に流れ込みます。
普段の雨なら問題ないのですが、台風時などの大きな雨が降った時、、、
排水しきれない雨水が谷板金の軒先部から溢れて雨漏りに繋がってしまいました。
これ以上は長くなるのでブログで紹介しますが、30年前の増築によって増した
水の量は当時の工事業者さんも想像していない量になっています(;^ω^)
→T様邸の雨漏り調査のブログはこちら『松山市T様邸・雨漏り調査と原因
』
それでは松山市T様邸「瓦屋根の修理工事
」
に入っていきます。
【写真左(上
)】こちらが今回の修理工事の範囲です。
折れた垂木の交換等があるため、作業用の仮設足場を設置しましょう。
【写真右(下
)】
くさび式足場で仮設足場を設置しました。
足場に乗って修理工事を始めます。
まずは修理範囲の瓦の解体から【写真左(上)】
この瓦は再利用するので割らないように注意しながら解体していきます。
瓦が解体できたら傷んだ下地も解体していきます。
【写真右(下)】は折れていた垂木を交換するために外している所ですね。
他の傷んだ垂木の補強の為、野地板(のじいた)の解体
解体が終わったら傷んだ部分の交換・補強です
【写真左(上)
】まずは傷んだ谷木(たにぎ)
を交換します
。
谷木は字のまま、谷部の中心の構造材です。谷木は新しい木を添えての補強が出来ないので交換しました。
【写真右
(下
)
】
次に傷んだ垂木を、新しい垂木を添える「抱かせ
」という工法で補強します。
【写真左(上)】折れていた垂木を取り換えて新しく破風板(はふいた)を取り付けました。
風の影響を受けやすい屋根の端部を保護してくれるのが、この破風板(はふいた)です
【写真右(下)】補強した垂木の上には先端に広小舞(ひろこまい)を設置します
この広小舞(ひろこまい)は30㎜ほど厚みのある板で、垂木同士を繋げることで屋根を一体化させます。
【写真左(上)】垂木の上に野地板を打ち付けます。
【写真右(下)】この部分は下からもよく見えますね。
ヒノキの化粧板という継ぎ目に隙間が空かない板で張りまし
しょう。
これで屋根下地の修理は完了です(*^^)v
屋根下地の修理が終わったらルーフィング(防水紙
)
を敷いて下地防水です。
耐久性の高い改質アスファルトルーフィングで防水しましょう。
それが終わったら今回の工事のポイント
「軒先水切り
」の設置です【写真左
(上
)
】
【写真右(下
)
】
こちらは次に谷板金を設置した写真ですが、先にこちらを見てください。
原因調査の際にも説明しましたが、今回の「雨漏りの原因」は谷板金に流れる「排水しきれない大量の
雨水」。
その雨水が
雨樋に入るところで溢れて軒先を濡らしていました。
ではどうするか・・・
「溢れる
水が軒先を濡らさないようにカバーをしてやればいい」というのが今回の「軒先水切り」の役割です。
市販のものではカバーしきれなかったので、ステンレス板で自作しています。
本来はルーフィング(防水紙
)
上を流れる上からの
水が「軒先水切り」の下に潜り込まないように
、ルーフィング
の下に「軒先水切り」を
設置するのですが…
今回は下から来る
「軒先の
溢れた水」を
防ぐためなので、あえてルーフィングの上に設置しました。
谷板金上に谷シーラーという防水スポンジを貼りつけます
。
これは水が横に溢れない
ように防水提の役割をしてくれます。
両サイドには谷板金の折り返しがあり2段構えになっているので安心ですね。
瓦を葺き直すために桟木も打ちましょう。
桟木に瓦を引っ掛けてステンレス釘で打ち付けて葺き直していきます。
【写真左(上
)
】ここは
風切丸という雨漏りが多い部位です。
以前は土を使って施工されていましたが、「シルガード
」という屋根専用漆喰を使って施工し直します。
この「シルガード」にはシリコンが配合されているため防水性があり、雨に強く頑丈な風切丸になります
。
【写真右(下
)
】瓦の復旧が終わりました。これで今回の「瓦屋根
の修理工事」は完成です。
最後に実際に水を流してみて流水試験をしてみました【写真左(上
)
】
上屋根から谷に流れる場所に、バケツの水を流して
大雨の時を再現しています。
軒先水切りのおかげで軒先は全く濡れていません【写真右(下
)
】
実際に水を流して確認出来たら一安心ですね(*^^)v
念のために
T様には台風やゲリラ豪雨のあとに濡れた形跡がないか確認して頂くようお願いしました。
また松山市の近くに行く際には私も立ち寄って点検させていただきます。
T様から頂いた今回の屋根修理工事の感想も宜しければご覧ください。
→T様から頂いた感想はこちら『松山市T様邸・お客様からのご感想
』
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