このブログでご紹介するのは今治市松本町O様の別邸。
以前、当店で本宅の屋根を和瓦から板金屋根への屋根軽量リフォームをさせていただいたお客様です。
この度、今治市の別邸をリフォームすることになり、増築部分の屋根の板金工事と雨樋工事を再度当店で施工させて頂けることになりました。誠にありがとうございます！

前回のブログでは板金屋根の工事の様子をお伝えしました。

→前回のブログはこちら『今治市松本町　増築リフォームの板金屋根の工事』

今回は雨樋工事を写真と一緒にご紹介します。

雨樋っホントに必要？雨樋の役割

さて皆さんは雨樋の役割ってご存じでしょうか？
時よりお客様から「雨樋が壊れているんだけど、外だからそのままにしている」や「雨樋って必要なの？」というお声を聞くことがあります。
実際に私も現在の屋根の仕事に就く前は、「雨樋？あっても無くても良いんじゃない？」くらいの感覚だったのが正直なところです(;^ω^)

しかし実際は…陰ながら凄くお家を護ってくれているんです。

まず大前提に、雨樋の役割ですが『屋根に降った雨水を適切に排水する』ことです。
これは皆さんもご存じですよね。

では…屋根に降った水がどのくらいになるか知っていますか？

建坪25坪の家(屋根の投影面積：106㎡)で5㎜/ｈ(1時間に5㎜)の雨が降った時・・・
10６㎡×0.005ｍ(5㎜)＝0.53㎥＝530ℓ
1時間でざっくりお風呂3杯分だと思うと結構な量ですよね

参考に今治市で観測史上一番降った雨(2009年8月1日　49.5㎜/ｈ）だと・・・5247ℓ
ちょっと想像がつかない量になります(;^ω^)

もし雨樋がなかったら？
2ｍ以上の高さからお家の周り(軒下)にこの量の水が撒かれるわけです・・・
「雨で泥水が跳ねて外壁や基礎を汚す」のはもちろん「雨水が壁を伝って外壁を傷める」。
あと「雨音が非常に大きくなる」なんて被害もあります。

雨樋の役割って大きいですね。
こうみたらお家の雨樋の故障、ほおっておく訳にはいけません！

→雨樋について詳しくはこちら「雨水からお家を守る！雨樋工事」

今治市松本町　雨樋工事の様子

では今治市松本町のＯ様別邸の雨樋工事に入ります。

まず初めに受け金具という軒樋を取り付けるための部材を設置します【写真左(上)】
水が流れる様に手前から奥に少し傾斜を付けて基準の糸を張りましょう。
ガタガタにならない様にその基準に合わせて金具を垂木にビス打ちします。

受け金具がついたら、軒樋を仮置きしてみての散水試験【写真右(下)】
せっかくの雨樋工事も雨樋に屋根の水が入らなければ意味がありません！
実際に水を流してみて、軒樋に水が入るかのチェックをおこないます。

【写真左(上)】先程の散水試験で一緒に軒樋の水の流れも確認しましょう。
傾斜が取れていないと途中で水が溜まってしまい、酷いときはそこで水が溢れたりゴミが溜まって詰まってしまうことがあります。
こちらは問題なく流れていますね(*^^)v

次に集水器を取り付ける位置に排水口の穴あけ作業【写真右(下)】
ゴミが詰まらないようにしっかりと大きさを確保して穴を開けます

軒樋の端に「止まり」を取り付けます【写真左(上)】
この「止まり」は軒樋の端から水が落ちないようにするための部材ですね。
今回使用している雨樋がPanasonic製なので接着剤もPanasonicのもので接着します。

【写真右(下)】軒樋を付けたら先程の排水口の位置に集水器を取り付けましょう。

今治市松本町　雨樋工事が完成しました。

最後に竪樋をつけます。
これは外壁に沿うように設置するために、外壁工事が終わってからの設置になります。
壁下地の柱の位置に金具を打ち込んで竪樋をとりつけたら雨樋工事の完成！
最後に今回の今治市松本町Ｏ様別邸でおこなった工事のまとめ(施工事例)を紹介します。
よろしければこちらもご覧ください。
→施工事例『今治市松本町　増築した屋根の板金工事』

街の屋根やさんでは今回のような雨樋工事から、雨樋の掃除といったメンテナンスを行っています。
何かお困りごとがある際にはお気軽にご連絡ください。