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吉見町で屋根のカバー工法・変色したスレート屋根(コロニアル)に行いました
吉見町 屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
【工事のきっかけ】
吉見町のU様より、スレート屋根(コロニアル)の白いカビと黄褐色の苔による変色が気になるとのご連絡をいただき、スーパーガルテクトを使用したカバー工法による修繕工事を行いました。カバー工法は費用が安く、工期が短いといった特徴があります。
基本情報
- 施工内容:屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
- 施工期間:2週間
- 築年数:30年
屋根を確認させていただいたところ、屋根全体に白い塊と黄褐色の変色が見られました。この白い塊はカビ、黄褐色の変色は苔によるものです。このまま放置しておくと、屋根材が脆くなり、反りや破損が生じてしまいます。
U様のお家の屋根材には、ケイミュー株式会社が扱っている「コロニアル」が使われていました。粘土板を薄い板状に加工した屋根材「スレート屋根」の一種で、日本で多く使用されています。
瓦屋根は1㎡あたり8,000~9,000円ですが、コロニアルは1㎡あたり4,000~5,000円/㎡と安価。さらに耐用年数は20~25年と長く、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。
しかし、2006年以前に設置されたコロニアル屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。その場合、屋根の葺き替え工事を行うと、コロニアルの処分費用が高額になってしまうのです。今回は、幸いにも雨漏りなどの被害に転じていないため、必ずしも屋根の葺き替え工事が必要な状態ではありませんでした。
そのため、既存屋根に防水シートと新しい屋根材を重ねて施工する「カバー工法」を採用しました。カバー工法は費用が安く、工期が短いことが特徴です。スレート屋根の修繕工事に、多く用いられています。
カバー工法は基本的に、屋根の汚れが残っていても問題は無いのですが、今回は洗浄してからの作業となりました。また、雨どいに溜まっていた汚れやゴミも取り除いていきます。
屋根の棟や雪止めを外し、平らにしてから防水シートを張ります。防水シートは、軒先から棟に向かって張っていくのですが、このとき、シート同士の重なる面積を大きく取ることがポイントです。そうすることで防水機能が高くなります。
防水シートに釘を打ち、既存屋根に固定していきます。防水シートには釘穴が開いてしまいますが、ご安心ください。防水シートは、釘によって開いた穴からの漏水を防ぐ「釘穴シール性」に優れた、田島ルーフティング株式会社の「PカラーEX+」を使用しています。
防水シートを張り終えたら、いよいよ屋根材の登場です。屋根材は、アイジー工業株式会社の「スーパーガルテクト」を採用しました。
スーパーガルテクトは、ガルバリウム鋼板というアルミニウムや亜鉛を合金した屋根材で、亜鉛メッキのトタン屋根と比べ、その防錆性は4倍を誇ります。さらに、塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年のメーカー保証がついており、耐久性は折り紙付きです。
そもそもカバー工法は、屋根材を重ねて施工するため、屋根の総重量が重くなってしまうことがデメリットとして挙げられます。しかし、このスーパーガルテクトは1㎡あたり5kg。日本瓦の10分の1の重さです。そのため、カバー工法による施工であっても重くなりすぎず、耐震性にも優れた屋根が完成します。
屋根材を全体に葺いた後、軒先から40~80cmの間に雪止めを設置します。雪止めは、落雪や雪による雨どいの破損を防ぐものです。雪が降らない年もある関東地方では、その必要性はあまり認知されていません。
しかし、固まった雪が屋根から落ちてくると、怪我や対象物の破損につながります。雪止めを設置していない場合は、ぜひ一度ご検討ください。
最後に棟を取り付けたら作業終了です。複雑な三つ又形状の棟も、きれいに施工されており、熟練の職人の技が光っています。
施工後の屋根は、ドローンを使って上空から撮影しました。この画像は、ご依頼主様にもご確認いただいています。ドローンを用いることで、ご依頼主様へのご報告も、安全で簡便なものになりました。
屋根と屋根の接合部分も、美しい仕上がりになっています。
30年以上の長い耐用年数を誇るスーパーガルテクトですが、美しい状態で使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。メーカーも、モデルケースとして5年に1度の定期点検を提案しています。
また、屋根の白亜化(触ったときに、指に白い粉が付着すること)が見られたら、屋根の塗膜が劣化しているサインです。放っておくと屋根の劣化が進んでしまうため、業者に点検依頼をしましょう。この場合、屋根に塗装をし直すだけで済むケースがほとんどのため、安い工賃・短い工期での修繕工事が可能です。
屋根の定期点検や塗装直しも、街の屋根やさんにおまかせください。皆様からのお問合せをお待ちしております。
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