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常陸大宮市のスレート屋根調査で浮きと破損が確認できました
更新日：2021年11月19日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日お届けするのは、常陸大宮市で行ったスレート屋根の調査の模様です。
【お客様のご相談内容】
↓ ↓ ↓
・屋根が全体的に色あせや黒ずんでいる部分もある
・部分的に浮いている場所があるように見える
・どんなメンテナンス方法がいいか？
常陸大宮市のお客様宅の築年数は約30年です。
ご主人様のお話によると、昨年塗装業者さんより屋根の塗装を勧められたとのことです。
その時は雨漏りもなく、特に不具合を感じることがなかったのでお断りしたそうですが、
浮きや色褪せが気になり出し、今回弊社にご相談をいただきました。
南側：屋根色が薄くなり色褪せを起こしたスレート
北側：色褪せとともにコケやカビが繁殖
梯子で上まで登り、2階から順に調査を行いました。
南側は常時紫外線にさらされるため、スレート材の塗料が剥がれやすくなってしまいます。
色褪せは見栄えが悪いだけではなく、塗膜の効果が薄れ、防水機能が低下してきたサインです。
環境によっても異なりますが、5年程度で発生することが多い現象です。
日当たりがよくない北側は色褪せに加え、コケとカビが繁殖していました。
日当たりのよくない軒先には水分が残り、集中してコケが増殖していました。
塗膜が剥がれた部分のスレート材は下地となる主成分のセメントも露出おり、
残念ながら経年劣化が進んでいる状態です( ;∀;)
同じ軒先でも比較的日当たりのよい面の屋根には、さほどコケやカビの発生は
見られませんが、「雨水が溜まる→太陽熱で乾燥」を繰り返した結果、
スレート材の端から弱体化して割れ始めてしまうのです。
耐久性が失われた箇所がボロボロと剥がれる →
→ 剥離が広がり欠けた状態になる
屋根の平面部のスレート材にも破損が見つかりました。
塗装が剥がれ塗膜の効果がなくなると途端に劣化が早まり、耐久性が失われた箇所からボロボロと崩れて
いきます。対処が遅れてしまうと屋根材はどんどん欠けていくので、早めのメンテナンスが必要です。
塗膜の効果が落ち、防水機能がなくなったスレート材は水分を吸収するようになります。
雨水を含むと膨張し、晴れた日は紫外線を浴びて乾燥します。この「膨張」と「乾燥」を何度も繰り返すうちに、スレート材が耐え切れずひび割れが発生します。そのまま放置しておくと、やがてひび割れを起こした部分は欠けていきます。
欠片は雨樋や周囲に落ちる場合が多いですが、台風や強風の際は煽られて飛散することもありますので、要注意です！
「浮き」や「反り」は劣化したスレート屋根によく見られる症状です。
お客様宅でも、東側～南側にかけて多数の浮きや反りが見つかりました。
「浮きがひどい箇所③」は特にひどい状態で、手がそのまま中へ入ってしまうほどでした。
スレート屋根の平均的な厚さは5mm前後なので、隙間がどの程度なのかよく分かると思います。
一度反ってしまったスレート材は、元に戻ることはありません。内部に雨水が侵入する危険性も
ありますので、補修工事や葺き替え工事等のメンテナンスが必要となります。
スレート屋根の耐用年数は20年～30年です。
劣化の進行とともに適切なメンテナンスを行いましょう。
新築から7年～10年 → 屋根塗装
新築から20年～30年 → 屋根カバー工法または屋根葺き替え
参考記事➤スレート屋根のチェックポイントとメンテナンス方法
雨樋にも目立った破損箇所がありました。
軒樋の曲がり（樋を連結するため四隅に使われるもの）の亀裂です。
こちらも経年によるものですが、常時雨水が漏れる状態は、外壁等にも被害をもたらします。
軒樋自体にも歪みが見られ、樋を固定する支持金具の緩みや外れも確認できました。
スレート屋根については、破損が進んだ箇所が非常に多いため、築年数も考慮した上で、
屋根カバー工法もしくは屋根葺き替え工事をお勧めしたいと思います。
雨樋に関しては、部分的に傾斜不良を起こしてる箇所もあり、雨水をスムーズに
排出するためにも、交換工事をご提案させていただく予定です。
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