更新日:2016年7月24日
7月も下旬を迎え、関東地方では気象庁から梅雨明けが発表されていませんね。しかしながら今年は降雨量が少なかったようにも感じます。
学生は夏休みを迎えて家庭内のお母さん方は、結構大変な思いをされているのではないでしょうか?
え?昼ごはん?そうだ!夏休みだった!のようなちょっとした手間が増えてしまう時期でもありますね。
さて、本日は屋根材の中でも多く問題の発生している屋根材があります。屋根がボロボロになってしまっているから点検に来てほしいとご相談を承った際に築年数と比例しない屋根材というものは存在します。
お住まいの立地条件や気候などにより屋根材の寿命などは大きく変化しますが、その中でもとりわけ問題の多い屋根材をご紹介したいと思います。
・セキスイかわらU
当店でもかなり多くのお客様より屋根材の劣化についてのご相談をいただいている種類の屋根材です。
言わずと知れた大手メーカーから発売されたこともあり、一時期屋根材として流行した商品でもあります。現在では廃盤商品となっており、市場にも出回っておりません。
しかし、不具合が多く発生している屋根材としても有名です。ひび割れの発生、先端部がくずれてボロボロになってしまっている、表面が腐食したかのように色あせているなど様々な被害が報告されています。
当店でも、あまりにも腐食が激しい場合は塗装や補修などをご依頼された際でも、ほぼ塗装は不可能である可能性が高いです。
ノンアスベスト商品の先駆けとして発売されたセキスイかわらUですが、製造年数によってはアスベストの含まれている商品もあります。
屋根を葺き替える際にも、アスベスト入りの屋根材の処分費とアスベストの無い屋根材の処分費では価格差がございますのでしっかりと確認を行わなければなりません。
・ニチハ パミール
1996年~2008年ごろに製造されている屋根材で、屋根材がミルフィーユ上に剥離してしまうといった症状が報告されています。
この状態の屋根だからといってすぐに雨漏りが始まるといった心配はありませんが、本来の屋根材よりも強度の弱い状態となりますので防水紙の劣化や太陽光パネルの設置などは出来ないでしょう。
この状態になってしまうと塗装は不可能だと言えます。下地に劣化の無い場合であれば、屋根カバー工事での対応が可能になります。
どちらの屋根材もメーカーから、リコールなどはアナウンスはされておりません。
※パミールに関してはパミール用釘についてはリコールの対象になっているようですが、果たして釘が原因で屋根材がミルフィーユ状に剥離してしまうものなのかは、わかりかねてしまいますね。
かれこれどちらの屋根材も発売から年数が経ってしまっていますので、メーカーとしては経年劣化による屋根材の傷みとして処理したいところなのでしょう。
建物自体の保障も長くて10年であることが多いことから、10年以上経過している建物では保障を受けることは難しいのではないかと思います。
このような症状が出てしまって、後悔が募るのは仕方のないことです。
しかし、後悔ばかりしている場合でもありません。まずはお住まいの現状を把握して、今後の建物の適切な維持を行うことが重要になってきます。
お住まいの屋根に関することなら、0120-989-742までお気軽にご相談ください。