更新日:2015年5月24日
こんにちわ!
新人スタッフのがもうです。
前回は金属屋根の横暖ルーフきわみの性能についての勉強をしました。
しかし、いくら瓦屋根が重いからと言っても、今まで瓦屋根の外観で思い入れがあるのに瓦以外の屋根に変えるのは抵抗がある。というお客様もいるのではないでしょうか?
そこで本日は、厚くて軽い瓦屋根【ルーガ雅】について勉強していきたいと思います。
上の画像は左の写真から右の写真へルーガ雅で瓦屋根を葺き替えた写真になります。重厚感のある波打つラインと、縦方向のシャープな直線ラインで屋根全体に柔らかさを持たせてモダンな印象をうけますね。
このルーガ雅ですが、まずは何と言ってもその軽さに驚きます。従来の瓦と厚さは同じなのに、約半分の重さです。
従来の瓦屋根の重さが30坪で約6トンなのに対し、ルーガ雅は市の半分である30坪で約3トンでの施工が可能になります。前回も少し勉強しましたが、屋根が軽くなると重心が低くなりその分地震の影響が少なくなります。
瓦屋根の最大のネックであるこの耐震制度が下がってしまうという弱点を、克服していますね。
屋根材は経年により、紫外線の影響などで次第に色あせがおきてしまいます。
ルーガ雅は紫外線に強く発色や光沢を長期間保つことが出来ます。メーカーのテストでは30年相当の経年テストでも色の変化がほとんど目立たず、葺き始めてから美しさを持続させていることがわかります。また、ルーガ雅の特徴として瓦を一枚ずつ専用の釘で止めていくことがあげられます。この作業により地震や台風などによる瓦の飛散やズレを防ぎます。
瓦屋根は日本人であればなじみ深く、風流さを感じさせてくれる奥深い屋根材だと思います。
現在では日本の文化遺産や国宝の修理などの際にも、軽量化された現代の瓦屋根が使われており、時代と共に瓦屋根も進化しているのですね。