更新日：2021年01月20日

　太陽光温水器や太陽光パネルが設置されている状態での屋根のメンテナンスについて、お問い合わせをいただくことがあります。今回は、そもそも太陽光を利用した機器とは？ということと、メンテナンス方法などを簡単に解説します。

太陽光発電とは？

　「太陽光発電」は、太陽光パネルによって、光（エネルギー）を電気に変換するものです。太陽光発電は「住宅用」と「非住宅用（事業用または産業用）」に分かれます。地球にやさしく、環境問題が注目されている近年では、システム普及のため、1993年から補助金制度が開始されました。しかし2005年に一旦終了。2009年にFIT（太陽光発電の売電価格に関する固定価格買取）制度とともに、補助金制度も再度開始されました。その後、システム導入量の増加や、導入初期費用が年々安くなってきたことから、初期負担軽減のための補助金制度は2014年3月に終了しています。現在では、蓄電池との組み合わせでの補助金があるようですね。

屋根に載せる太陽光機器

　 　屋根に載せるタイプの太陽光を利用した機器は太陽光発電のほかに「太陽熱温水器」もあります（メーカーによって名称がありますね）。太陽のエネルギーを熱に換えて、お風呂やシャワーなどの給湯用に使えるようにする機器で、1970～80年ごろに急速に家庭に普及しました。私の実家でも使用していました（ゆワイター）。天候に左右されますが、とても便利だと思っていました。

屋根のメンテナンスが必要になったら？

　 　お問い合わせの際、太陽熱温水器が設置されている場合は「もう使っていないので撤去だけしてほしい」や「撤去して屋根塗装かカバー工法をしたい」というご相談になることがほとんどです。太陽光パネルが設置されている場合は「パネルを外さず屋根塗装が可能？」というご質問が多いです。屋根カバー工法の場合は取り外し必須です。屋根塗装の場合、実際は拝見して判断させていただいてから最適な方法をご提案いたします。屋根の状態や、屋根や下地の耐用年数との兼ね合いもありますが、もし塗装が可能な場合は、太陽光パネル部分を養生して塗装します（未塗装部分が残ります）。太陽光パネルを取り外して施工、施工後に取り付けという工程となる場合は、費用もその分かかります。私たち、街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの予防対策としてソーシャルディスタンスを取りマスク着用での現地調査を行わせていただいております。