更新日:2023年02月16日
屋根の修理を考える時・・ご自身で「そろそろだな・・」と感じる方はあまりいらっしゃらないと思います。例えば、近くで屋根工事をしているのを見て「うちは築何年かな?そろそろやったほうがいいかな?」と、意識し始めることはあると思います。ほかにも、近くに来ていた業者や、近隣の方からのご指摘、というきっかけも多く伺います。屋根の修理と言っても、屋根の葺き替えのような大掛かりなリフォームから、ヒビの補修というような、軽微な修理までいろいろあるのです。今回は、屋根の修理方法についてサクッとご紹介します。
※このあと出てくる工事名をクリックしていただけると、詳しい工事内容をご覧いただけます。また、工事例として目安金額も出ておりますのでご参考にしていただけます。
◆屋根修理の種類
・ヒビ割れ補修/破損箇所の部分差し替え
ヒビ割れがあればコーキング処理で修繕か部分差し替えも可能です。瓦の場合、1枚だけヒビが入った、落下したという場合、特に雨漏りもなく防水紙にも問題がなければ、瓦の差し替えのみで済むことがあります。昔から、瓦が割れることを想定して予備として瓦を残していることがあります。予備が無い場合は取り寄せに時間が掛ったり、廃盤などで手に入らない場合は、似たような瓦を交換するかシーリングで補修するようになります。
・棟瓦の取り直し(漆喰)
漆喰(しっくい)の耐用年数は約20年といわれています。漆喰が経年により痩せたり、ポロポロと崩れ始めると棟瓦を固定している釘浮きも発生するようになります。そこへ強風や雨が吹き込むと、更に状態を悪化させてしまう可能性がありますので早めの対処が必要です。漆喰の崩れ、冠瓦や熨斗(のし)瓦のズレ・棟に歪みが出ているなど重症な場合には、「棟の取り直し」が必要です。
・棟板金交換
スレート屋根の場合、「棟」部分を板金で覆うことが多く「棟板金」と呼ばれます。棟板金は、経年劣化や、強風などの影響で棟板金の固定が緩くなってしまいます。固定の釘が浮いてきたり、台風時には捲れたり飛散することもあります。しっかり固定されていない状態のまま放置をしてしまうと、雨漏りが発生する原因となります。棟板金の内部には貫板(ぬきいた)という下地材があります。この貫板は木製品が多く使われてきたため、どうしても経年劣化が進み、屋根の耐用年数よりも先に定期的なメンテナンスが必要です。これからメンテナンスをされる場合は、少しでもメンテナンス回数が少なくて済むよう「樹脂製品」を使用されることをおすすめします。樹脂製品は、水分による腐食に強く安心です。
・屋根塗装工事
屋根の塗装工事は、大前提は美観と、防水性能などの維持が目的となります。屋根材の耐用年数を長くすることは難しいですが、次のメンテナンスまでの期間を延ばしたり、快適に過ごしていただくためには定期的なメンテナンスとして屋根塗装はおすすめです。塗料には、色褪せに強く、防藻性・防カビ性にもすぐれ、屋根塗装直後の綺麗がいつまでも長続きする塗料(ラジカル制御塗料)もあります。
・屋根カバー工事
既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるという工法です。屋根の下地となる「野地板」の劣化が激しい等、屋根の状態によってはカバー工法ではなく、屋根の葺き替えをおすすめする場合もあります。アスベスト含有屋根材の場合、屋根カバー工法によるリフォームが最適です。近年は、SGLという金属屋根材の使用が多くなっています。
・屋根葺き直し
屋根の葺き直しとは、既存の屋根材を一旦取り外し、下地部分部分を新しくしたあと取り外していた既存の屋根材を戻すという方法です。街の屋根やさんでは、部分葺き直しという場合が多いです。尚、屋根の葺き直し工事が出来ない場合もありますので注意が必要です。例えば、既存の瓦の角が経年など(強風などで瓦同士が擦れたりして)取れてしまっている場合、葺き直してもうまく固定が出来ない事があります。また、雨漏りが発生している既存の屋根が「ラバーロック工法」を行った瓦屋根の場合、「屋根葺き替え工事」のご提案となります。それは、瓦に付着しているシーリング材を全て剥がす必要があるため、新規瓦を使用する場合よりも高額になるからです。また、セメント瓦・コンクリート瓦の場合は、廃盤製品のため手に入れることが困難です。割れ程度でも代替製品がなければ「屋根葺き替え工事」が必要となります。
・屋根葺き替え
屋根の葺き替えとは、既存の屋根材を撤去し、下地部分の野地板や防水紙を新しくした上に新しい屋根材を葺いていきます。屋根カバー工法では防水紙は新しくなりますが、更に下地部分まで手入れ出来るというのが葺き替えのメリットの一つです。最近では瓦屋根から金属屋根への葺き替えをされるケースが多いです。
◆まとめ
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●屋根の修理方法には、軽微な修理からリフォームまであります。
●「屋根工事の料金プラン」や、こちらのページにある工事名をクリックしていただけると目安の工事金額をご提示しています。(あくまで参考金額となりますのでご注意ください)
●料金は安いに越したことはないと思いますが、見えない部分でも建物にとって非常に重要な部材があります。この部分の品質を抑えるのはおすすめできません!「防水紙」や「貫板(ぬきいた)」など、屋根材と同じくらいの耐用年数や高品質の部材をお選びいただく方が途中のメンテナンスが不要になりますのでおすすめです。
●屋根の状態やお客様のライフプランにより、応急処置で済ませるのか、リフォームするのかなど、現状で最適な修理方法を選択しましょう。
●ご自身で行われる修理は、危険ですし、なかなかうまくいかないことの方が多いようです。屋根の専門家に任せましょう。
●点検結果や見積書で、わからないことがあれば何でも聞いてみましょう。
記事内に記載されている金額は2023年02月16日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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