更新日:2023年11月16日
「ルーフィング」とは、建物の屋根や壁の内側に敷いて水分の浸入を防ぐ「防水紙/防水シート」のことです!
「ルーフィング」の重要性についてご存じの方は少ないかもしれません(*_*)
例えば「断熱材」については、CMや広告など普段から見聞きすることもあり、漠然と「建物に必要なもの」ということはご存じだと思います(*^^*)
しかし「ルーフィング(防水紙)」については、建物の内側に敷くもので普段見ることが出来ないこともあり、とても重要な役割をしているにもかかわらず、あまり知られていません(>_<)
ここでは、屋根に使用する「ルーフィング」の重要性とルーフィングの種類についてサクッとご説明します。
◆ルーフィングの役割と重要性
屋根の防水・・雨が降った際、まず「屋根材」や「雨仕舞(あまじまい)板金」により雨水が屋根内部や建物に浸水しないよう防いでいます!
屋根材や雨仕舞に破損や不具合が生じた場合、雨水は屋根の下へどんどん浸入していくことになります(-_-;)
そこで登場するのが「ルーフィング/防水紙」です。
ルーフィングに破損や問題が無くきちんと機能してれば、たとえ雨水が浸入してきたとしても直ちに雨漏りへ繋がるという可能性は低くなります!
ルーフィングは、雨漏りを防ぐ「最後の砦」なのです。
◆ルーフィング(防水紙)の種類
ルーフィングシートはたくさんの種類が販売されています(^▽^)/
新築時に、お客様が防水紙を指定するということは、なかなか無いでしょう。
屋根材に耐用年数(寿命)があるように、ルーフィング(防水紙)にも寿命があります。
実は・・価格により「品質/性能/寿命」も異なります(*_*)
今後メンテナンスをお考えになる場合は、安全、快適にお過ごしいただくためにも出来る限り「高品質/長寿命」のものをお選びいただくことをおすすめいたします(^^♪
但し、やみくもに高品質を選べばよいというものでもないのです。
屋根の状態や、メンテナンス方法・使用する屋根材により最適な防水紙が異なる場合もあります。
是非、屋根の専門家である私達、街の屋根やさんに何でもご相談ください(*^^)v
<アスファルトルーフィング>
アスファルト含浸紙に良質なアスファルトを浸透・被覆し、表面に鉱物質粉粒を付着させ、特殊合成樹脂で着色しています。
低価格なこともあり、特に指定がない場合、新築時には一般的にこの防水紙が使用されています(^▽^)/
耐用年数は短く10年程で劣化が始まるといわれています。
タッカー(ホッチキスのようなもの)で留めていくので、防水シートシートに無数の穴ができることなります。
<改質(ゴム)アスファルトルーフィング>
アスファルトの他に合成ゴムや合成樹脂を加えたもので、耐久性が高いのが特徴です。
耐久性は20年程です。
名前のとおり「改良」されたアスファルトルーフィングシートです!
「改質アスファルト」や、ゴムを混ぜ合わせているため「ゴムアスルーフィング」「ゴムアス」とも呼ばれるんですよ(^▽^)/
品質の高い改質アスファルトの効果により、釘穴をしっかりシールして雨水の浸入を防ぎます。
ゴムによる伸縮性があるため、釘やタッカーによって生じる穴からの漏水を防ぐことができます(*^^)v
温度変化にも強く、幅広い地域で力を発揮します!
<粘着層ルーフィング>
片面(裏)が粘着シールになっており、釘やタッカーを使わずに野地板に固定できるため、穴が開かず防水性が高いです(^▽^)/
屋根カバー工法の場合、既存の屋根に直接防水紙を敷きますが、屋根材の状態が悪く、反ったり剥離などしている場合もあります。
その場合でも、粘着層ルーフィングであれば、屋根材にしっかり密着させることができます。
シートに隙間ができない構成のため、雨漏りもにしくいという特徴もあります。
剥離やヒビ割れしやすいノンアスベストのスレート屋根にはおすすめです。
ほかにも、一度貼っても貼り直すことができる「遅延粘着型」の粘着層ルーフィングもあり、複雑な形状の屋根や急勾配の屋根に有効です(^_-)-☆
<高分子系ルーフィング>
合成樹脂が主成分の防水紙です。
耐久性は改質アスファルトルーフィング同様20年程となりますが、改質アスファルトルーフィングよりも軽量であることが大きな特徴です(*^^*)
金属屋根よりも重量のある屋根材を使用される場合や、少しでも躯体への負荷を抑え、耐震性アップをお考えの場合におすすめです。
ケイミューの高分子系防水紙「遮熱ノアガードⅡ」は、ルーガのような厚型屋根材で(遮熱ノアガードⅡを敷いた下地と屋根材の間に空間がある場合)、遮熱効果が発揮できるとしています。
そのため、ルーガとセットで使用されることが望ましいと言えますね(*^^)v
◆まとめ
ルーフィング(アスファルトルーフィング)は、雨漏りを最終的に防いでくれるとても重要な役割をしています。
新築時や建て替えの際には、しっかり防水工事を行いますが、どうしても経年による劣化が発生します(>_<)
防水性を維持するためには定期的なメンテナンスや補修が必要になります!
屋根のリフォームをされる際は、高品質で屋根材と同じくらいの耐用年数の防水紙をおすすめします。
さらに粘着タイプですと、より安心です。
記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。
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