こちらがご依頼のあった築34年のお宅で、台風被害を受けた北面の部分です。竪樋が集水器から外れてしまい、竪樋の固定金具も外れそうになっていて、次に強い風が吹いたら竪樋ごと飛ばされて落下する危険があります。

近くで見ると、集水器から竪樋がすっかり外れてしまっているのが分かります。これでは軒樋で集水器に集められた雨水が、竪樋を通らず、1階の屋根を直撃してしまいます。

【集水器】軒樋で受けた雨水を集める器で、ここから竪樋に雨水を送る。

こちらは外れてしまった竪樋の足元を固定している「デンデン」と呼ばれる金具です。今にも抜けそうで、辛うじてくっついている、という状態です。ちなみに形がデンデン太鼓に似ているのでそう呼ばれているそうです。
調査の詳しい内容はコチラ→仙台市太白区西中田│台風により一部が外れた雨樋の調査

まず最初は、外れてしまって交換が必要な既存の竪樋を解体します。

【竪樋（たてどい）】屋根面から軒樋に集められた雨水を地面あるいは下水に導く、外壁に沿って軒から垂直方向に取り付けられた雨樋。

竪樋の解体が終わりました。
今回の工事は、集水器より下側の工事となりますので、既存の集水器はそのまま残しています。

外した竪樋で、丸60型になります。この「60」とは樋のパイプの直径を表し、この竪樋は直径が60mmであることを表しています。住宅では60が一般的ですが、工場や倉庫は太めの75などを使用することもあります。

新しく取り付ける竪樋も同じ丸60を用意していますが、取り付ける場所に合わせて切断する必要があります。

取り付け箇所を細かく採寸し、それに合わせて専用のノコギリで竪樋を切断します。

抜けそうになっていた竪樋の固定金具（通称：デンデン）も新しいものと交換しました。

取付け場所に合わせて切断した竪樋を集水器に取付け、固定金具で固定しました。

新しい竪樋への交換が完了しました。

屋根の上を這わせてある樋（はい樋）の固定がこれまでは1か所のみで、こちらも風で煽られて外れそうになっていたので、強度を増すために固定箇所を3か所に増やして銅線で屋根に固定しました。