連棟の為棟の瓦は一列に通っています。固定の針金が切れて歪んでいたり浮いていたりしています。お隣との境界部分での補修をしても雨漏れの心配がある為、２軒分の棟取り直しをさせて頂きます。
棟瓦を固定している針金が切れている場合は、瓦が何に固定されていない状態なので、強風で今回のように瓦が飛んでしまいます。雨漏りももちろん困りますが、瓦が飛んで人や物に当たってしまう危険性があるのでこの状態を放置せず屋根修繕を行う必要があります。

今回の現場も棟の冠瓦が数枚落下していました。瓦が飛んで下地の土がむき出しで雨漏れの心配がありました。工事当日までこの状態だと雨漏りする可能性があるので、残った瓦やシートを被せて養生を行います。雨漏れする事無く修繕の日を迎えました。

２階の屋根から落下した瓦で１階屋根の瓦が割れました。砕ける様に割れた瓦は差し替えします。瓦は耐久性は屋根材の中でもピカイチですが衝撃には弱いので飛来物が当たると割れてしまいます。最近のお家は屋根の下に防水シートがあるので屋根が傷んでもすぐに雨漏りしないことがありますが、昔ながらの瓦屋根は防水シートが瓦の下にないのですぐに雨漏りしてしまいます。

2階と1階の屋根には雨が入らない様に養生して屋根修繕を行う日までお待ちいただきました。
屋根の上は真夏になると７０度近くまで温度が上昇します。なので養生したからと言って工事を先伸ばしにしようとしても、養生がすぐに劣化してしまいます。養生はあくまでも応急処置なので雨漏りや屋根の異変に気づいたらお早目の修繕をおすすめします。

工事の流れを簡単にご説明しますね！
今回は棟の瓦積みなおし工事を行います。再利用できる瓦はそのまま使用し棟の瓦を一度全部バラバラにして一時撤去します。新しい針金を下地に施工して、その下地に新しい漆喰を乗せて施工していきます。

漆喰の上に一時撤去した瓦を順番に積み上げていきます。