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仙台市青葉区芋沢│築70年以上の農作業休憩所の葺き替え工事(三州陶器瓦)
【工事のきっかけ】
仙台市青葉区芋沢のS様より「棟瓦のズレが気になる」と点検依頼。築70年以上経つが長い間点検もしていないのでこの機会に、と全体を調査。その結果、下地の劣化が著しく、防水シートの張り直しが必要であることが判明。お客様のご要望により、新品の三州陶器瓦で葺き替え工事を行うことになりました。
基本情報
- 使用材料:三州陶器和瓦、改質アスファルトルーフィング、瓦桟(防腐)他
5段積みの棟です。のし瓦の下を見ると、粘土がところどころなくなっています。
こちらは粘土がすっかり剥がれ落ちてしまっています。 棟瓦のズレはこれが原因でした。
平部にもズレた瓦があり、外して見ると下地の防水シートがかなり劣化して、屋根板がむき出しになっていました。
まずは瓦を解体。 瓦を解体していくと、防水シートだけでなく瓦桟もところどころ折れており、屋根板にも1か所穴が空いているのを発見しました。
瓦桟を解体した後で、防水シートを取り除き、きれいに清掃します。
この状態でこれまでに雨漏りしていなかったのが本当に奇跡です。
瓦桟と防水シートの撤去が終わりました。屋根板の穴の部分は木材で塞ぎました。穴が空いた箇所以外は屋根板はしっかりした状態でした。
この上に防水シートを張り直します。
防水シート(改質アスファルトルーフィング)を軒先から棟に向かって(水が流れる方向とは逆に)順に重ねて、タッカーと呼ばれるホッチキスのようなもので屋根板に留めていきます。この時、ただ重ねるのではなく、防水性をより高めるために上下100mm以上の重ね代(しろ)をとります。
隣の棟に繋がる壁際部分は多めに立ち上げ分を取り、雨水の侵入を防ぎます。
以前使用していたフェルト製の防水シートに比べ、今回使用した改質アスファルトルーフィングは温度変化に強く、耐久性に優れています。また釘穴シール性に優れ、タッカーの針や釘を打ち込んでも、熱で膨張して穴を塞ぐ性能も備わっています。これで2次防水の対策はバッチリです!
防腐処理を施した瓦桟を防水シートの上に軒先と平行かつ等間隔に並ぶように釘止めします。この間隔は瓦の働き寸法によって違いますが、一般的には225~306mmで設置されます。
瓦桟が浸水した水をせき止めてしまわないよう、当社では水を逃すための穴(ウォーターホール)を付けた瓦桟を使用して排水対策をしています。
黄色の丸印がそのウォーターホールです。
瓦桟を施工したら、棟の部分に耐震用の強力棟金具という棟の土台となる金具を固定します。後で、棟瓦を固定する垂木(タルキ)という芯材を取り付けるための金具です。
新しい三州陶器瓦を荷上げします。荷上げする際は、電動ウィンチという荷上げ機を使って屋根の上まで瓦を持ち上げます。
次は平葺きです。「平葺き」とは屋根の平部に桟瓦を並べていく作業のことを言います。
瓦一枚一枚を瓦桟に釘で固定しながら葺いていきます。釘は、錆びて釘割れを起こさないようにステンレス釘を使います。
こちらの解体前の棟は、のし瓦を積んで冠瓦を被せた5段積みの棟でしたが、のし瓦の下に詰めた粘土が剥がれ落ちて棟がズレたり、重量があることで耐震性に不安がありました。
それらの不安を解消するため、今回の工事では、より耐震性が高く、コストパフォーマンスを重視した「丸伏せ工法」で棟を施工しました。
「丸伏せ工法」では、屋根と冠瓦をしっかりと強力棟金具で連結することにより、棟が一体化して安定します。また、のし瓦を積まず、鬼瓦も使用しないので、材料と工期を共に削減できますし、棟の軽量化も図れます。つまり、強力固定と軽量化でこれまでの棟よりも耐震・耐風に優れた棟となり、それを低コストで実現できるのです。
それでは、その「丸伏せ工法」での本棟施工の様子をご紹介します。
まず最初に前回の工事で取り付けた耐震用の強力棟金具(黄色の丸印)に、防腐処理を施した垂木(タルキ)という木材を固定します。
強力棟金具に垂木を留め付けました。この垂木が、後から冠瓦(棟瓦とも言う)を固定するための芯材となります。この垂木と強力棟金具が今回の「丸伏せ工法」の重要ポイントとなります!
垂木(タルキ)と桟瓦の隙間をセメントで埋めていきます。この作業は、雨水の侵入を防ぐための重要な工程となります。今回、冠瓦として使用する7寸丸の半丸の形状に合わせて、カマボコのような形にきれいにコテを使ってセメントをならしていきます。
セメントを詰め終えたら、その上に冠瓦を被せます。既存の棟では、のし瓦を積んだ上に冠瓦として5寸丸瓦(別名:紐丸)を使用していましたが、今回の「丸伏せ工法」では半丸の直径が2寸大きい7寸丸瓦を冠瓦として使用します。
大きな丸を被せることによって、より雨漏りしにくい棟の構造となります。
寸丸瓦をステンレス製ビスで垂木にしっかりと固定します。これで、屋根板→強力棟金具→垂木→冠瓦(7寸丸)と連結する形となり、棟全体が一体化しました!ビスには、頭にパッキンがついているのでビス穴から水が浸入する心配もありません。
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