50ｍも離れた場所にある倉庫から飛ばされきたトタン屋根がぶつかった衝撃でカラーベストや軒樋が壊れています。

雪止金具がグニャリと折れていますね。

切妻側の破風板金は台風の強風で吹き飛ばされてなくなっています。

最初に、お客様の方で板金養生していた部分を含め、破損したカラーベストを解体していきます。

変形してしまった雪止金具も一緒に解体していきます。

通常の釘抜き機ではカラーベストの釘が抜きにくく、カラーベストが割れてしまう恐れもあるので、平形屋根スレート専用の釘抜き工具（スレーターズリッパー）を使用して釘を抜きます。

カラーベストを剥がす時は、隣の破損していないカラーベストまで連鎖して割れやすいので1枚1枚慎重に剥がします。

破損したカラーベストの解体が終わりました。次はここに防水シートを張っていきます。

カラーベストを解体した部分に防水シート（改質アスファルトルーフィング）を張り直しました。
軒側から上に向かって重ねて張っていきます。いつもと同じように上下100ｍｍ以上重ねて張り、防水性を高めてあります。

防水シートを貼った上から、破損したものと同質のカラーベストを葺きます。剥がす時と同じく、差し込むときに他のカラーベストを割らないように丁寧に、慎重に葺きます。

カラーベストを葺きながら解体した分の雪止金具も新品を取り付けました。これでカラーベストの葺き直しが完了です。画像がなくて申し訳ありませんが、軒樋の交換も完了しています。

次に台風で飛ばされてしまった破風板金の取り付けを行います。
調査した際に採寸を行い、屋根に合わせて板金加工を行っています。

破風板金は6尺のものを2本取り付けます。こちらは1本取り付けが終わったところです。

2本とも取り付けが終わり、破風板金の取り付けが完了しました。

カラーベストも雪止金具も元通りきれいになりました。

飛ばされてしまった破風板金もこの通り、きれいに納まりました。