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諏訪市にて屋根板金工事・屋根を嵩上げする施工をご紹介します。
【工事のきっかけ】
雨漏りと2Fの北側の屋根が垂れ下がってきてしまったので
基本情報
切り妻屋根と言われるシンプルな屋根形状です。
写真から左右の施工方法の違いが解るでしょうか?
向かって左から
桟木葺き工法:90cm幅のトタンの屋根材を両サイド立上げ
隣り合うトタンの真ん中に桟木と言われる角材を取付。
上から同じ材料を加工したカバーを取付けた屋根です。
右はハゼ組み工法:現在で言う一文字葺きと言われる工法の古い工法ですね。
一番高い部分が平棟(ひらむね)と言われる一番シンプルな収め方の棟形状です。
手前は三晃葺き(さんこうぶき)と呼ばれる傾斜が少ない場合に施工される現代風の屋根工法です。
塗装の状況も、こうやって離れて見ると奥の屋根は何か手立てをしてあげる時期になっている事がわかると思います。
工事内容が決まりました。既存の屋根の上に新しい屋根を作る事にします。
これから新しく屋根を作って行く作業に入ります。
屋根に付いている邪魔なものを外し、屋根の先端部分を切り落とします。
雪止めの金具や雨樋(あまとい)も外します。
屋根の先端下に付いている雨樋の受け板:破風板(はふいた)と呼ばれる物を外している写真です。
この板を外す作業を順を追って見てみると
①雨樋を外す
②軒樋を支えていた吊手金具を外す
③破風板を外す
屋根の状況によっては他の工程も考えられますね。
結構大変な作業です。
古くなった破風板は外され新しい破風板を取付けます。
手前のV字の部分がお分かりですか?
破風板に使われる板は長さ4mの板をつなげて行きます。
長差が足りないので繋げて行くわけですが、ビスでしっかり固定しないと長い間につなぎ目が変形して繋いだ板がズレてきます。
それを防ぐ為にV字の合わせに加工して上下からしっかりとビスで固定されていきます。
正面からも屋根の下地にしっかりビスで固定していますね。
この状況から最後に板金で巻かれ雨樋が付いて丈夫な屋根に仕上げられて行くわけです。
先ほど取付けられた破風板を反対から見た写真です。
既存の屋根の上に1本の角材が置かれています。
その角材に破風板がしっかりとビスで固定されました。
一番最初の基準がここで決められて、この基準に合わせて下地が組み上げられて行きます。
古い屋根は横から見ると凸凹になっています。
これから仕上げられる屋根は先ほどの基準の角材に添って平らな下地を作ります。
ここがベテランの職人さんの腕の見せ所となります。
写真の様に角材を平らに並べ、新しい屋根材が乗せられる準備がされます。
縦に置かれた角材を縦桟(たてざん)
横に置かれた角材を横桟(よこざん)と呼びます。
写真の様子には二つの工事が成されています。
不陸調整(ふりくちょうせい)
古い屋根は凸凹がありました。それを真っ平らに仕上げる為、基準の角材に合わせて横から見た時平らになる様に下地を作って行きます。
嵩上げ(かさあげ)
大きな屋根では既存の屋根の高い所と低い所が20㎝以上高さの違いがあります。それを不陸調整する為、思い切って高さを変えていく必要があります。
この嵩上げ作業は非常に技術がいる作業で職人さん次第の出来上がりとなります。
【木下地作成中】
間隔を45cm(1尺5寸)に調整します。
高さも仕上がった屋根に乗って沈まない(高さが変わらない様)に縦桟と横桟の隙間を1ヶ所づつ調整しながらビスで固定していきます。
【高さ調整】
水平器を使いながら高さを調整します。
全ての交点で高さを調整しますので、慎重な作業が必要となります。
仕上がりがこの作業で左右します。
平らな下地が完成した後は針葉樹合板12mmを敷いていきます。
合板の12mmは強度もあります。
人が乗って合板の上で飛び跳ねても大丈夫な強さがあります。
前の屋根と比べ高さが高くなった部分はしっかり下地が補強されています。
既存屋根へのカバー工法と言うより、新築の屋根の下地を作り直したのと同じです。
屋根は全く新しくなりますので完成が楽しみになります。
屋根の前面に合板が敷かれ綺麗になりました。
これだけで先ほどの屋根とは見違えりましたね。
全ての合板が敷き終わりましたので防水シートを張って行きます。
当社の防水シートはチャンピオンルーフィングを標準としています。
【チャンピオンルーフィング】について
引裂強度は一般ルーフィングの3~10倍以上あり、耐久性に優れた最高クラスの強靱な下葺材である。一般ルーフィングに比べてシール性能が高いため、固定する際に使用する釘のくいつきが良く、釘穴をしっかりと受け止めることができる。
と言う商品です
下から見上げても仕上がりがとっても綺麗ですね。
防水シートが全面に取り付けられたので、これでいつ大雨が降っても大丈夫。
本来トタンが無くてもこの防水シートだけで雨が漏らない、しっかりした屋根は完成です
破風板の雨樋が付かない両サイドの板は呼び名が変わってきます。
ケラバとよばれ破風板と同じ材料で取付けられます。
写真は下からケラバ板・合板・防水シート(チャンピオンルーフィング)です。
【屋根材:立平ロック】
現在使われている屋根材は従来のトタンから錆が来ないガルバリウム鋼鈑(GL)と呼ばれる鋼鈑に変わって来ています。
中でも更に錆びづらい(SGL鋼鈑)を使用した屋根材が写真の屋根材です。
【荷揚げ】
一枚づつ慎重に材料を屋根の上に上げていきます。
梯子をかけてその上を這わすように下から上げて、上で受け取る作業が続きます。
【立平ロック施工】
雨漏りに非常に強い屋根材ですが1枚づつが重なり合って敷き詰めて行きます。
写真の上が屋根の一番高い棟の部分です。
防水シートの重なり方で判断できます。
全部屋根材が葺き終わってから棟カバーを取付けます。
【作業風景】
屋根の上方向から屋根の先端で作業する職人さんを見下ろすとこんな感じです。
どうか落ちない様に安全に作業して下さいね。
このチャンピオンルーフィングは滑り止め効果がとても良くて職人さんはすごく作業し易いようです。
【棟カバーの取付】
下地になる貫板が取付けられカバーをかぶせた状況です。
板と板の隙間には防水テープを張って隙間を処理してあります。
カバー同士の重ね目には専用のブチルタイプのコーキングが施されています、
ブチルゴムはダムなどで使われる防水の耐久性で非常に信頼於ける材料です。
【屋根の施工完了】
最初に見た屋根がこのように変わりました。
これから50年経っても大丈夫ですよね。
【特殊な防水ビス】
屋根の上からビスで穴あけしたらどうなるでしょう?
雨漏りの原因になる事が想像されますよね。
写真の部材は屋根の先端部分に取付する物ですが止めるのに真上からビスを止めています。
このビスには防水する為のブチルゴムのパッキンが付いて雨漏りしない様に考えられていますので安心して下さい。
【完成】
屋根はほぼ完成です。
【唐草:からくさ】水切り
屋根の一番端の処理をお見せする為に、工程の最初を写真で解説します。
右の写真が最後の納めになる訳ですが、先ず上の写真の唐草を取付けてからの工法となります。
最後にカバーを取付けますが、唐草と組み合わせて施工するので理解できるでしょうか。
【最初と最後のカバーキャップの取付け】
最初と最後の収まり写真です。
左の写真で最初に付けた唐草と屋根材の取り合いをカバーキャップで施工しているところです。
【破風板金と雨樋取付】
破風板に綺麗に巻かれた新しい板金はこれからずっとこの形を維持してくれると思います。
60㎝(2尺)置きに取り付けられた雨樋の取り付け金具。
新しい軒樋と手前に見えるのは上戸(じょうご)と言われる集水マスに竪樋が取付られました。
【ケラバの板金】
ケラバ部分にも板金を巻いて綺麗になりました。
唐草と棟カバーの小口を可愛らしく収め完成です
【立平葺きの完成】
上から全体を映してみました。
最初の屋根と比べてみて下さい。
少し土で汚れた屋根になってしまっていますが一雨来れば汚れも綺麗に落ちてくれますので大目に見てやって下さいね。
これで工事は完了です。
【離れて新しい屋根を見てみた写真】
これで一安心。
雨漏りも心配された古い屋根もすっかり新しい屋根に変わりましたね。
職人の仕事はこの平らな屋根の仕上がりで評価してあげて下さい。
宜しくお願いします。
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