水戸市 三階建て住宅で雨漏りが発生！ALC外壁の目地の劣化が原因
更新日：2025年12月18日
お話を詳しく伺うと、
・通常の雨では問題ない
・横風を伴う強い雨の時だけ漏れる
・一階の一部と、二階南側に症状が出る
という特徴がありました。
今回のお住まいの外壁はALC外壁でした。ALCは軽量で断熱性にも優れた外壁材ですが、目地シール（コーキング）に防水性能を大きく依存しているという特徴があります。
さっそく外壁全体を確認していくと…
・目地シールのひび割れや剥離
・肉やせ（痩せて隙間ができている）
が南面を中心に複数確認できました。
ALC外壁の目地シールは、単なる「隙間埋め」ではありません。
目地が劣化すると、
・雨水が直接内部に侵入する
・ALCパネルの裏側へ水が回る
・サッシ周りや室内側まで水が伝う
といった現象が起こります。
特に三階建て住宅では、侵入した水が内部を伝って別の階に現れるということも珍しくないので、調査はより慎重に行う必要があります。
「二階が原因だと思っていたら、実は三階外壁だった」というケースもよくあるんです。
散水試験では、
・屋外と屋内に分かれて待機
・疑わしい箇所に順番に水をかける
・室内側で漏水のタイミングを確認
という方法で、実際の雨を再現します。
・屋外と屋内に分かれて待機
・疑わしい箇所に順番に水をかける
・室内側で漏水のタイミングを確認
という方法で、実際の雨を再現します。
①屋根と外壁の取り合い部分
横風時に雨水が吹き上げられ、取り合い部から内部へ侵入していました。
②南面の目地シールの亀裂部分
劣化した目地から入った水が、ALCの裏側を伝い、最終的にサッシ周りまで到達していました。
なぜサッシまで水が回ったのでしょうか？
ALC外壁は内部に空間があり、水が入り込むと横方向にも縦方向にも移動します。
そのため、「侵入口と漏水箇所が一致しない」「発見が遅れやすい」「被害が広がりやすい」などの特徴がありますσ(･´-･`*)
調査結果をもとに、今回は以下のご提案をしました。
❐南面の目地シールを打ち替え
❐外壁全体を塗装し、防水性を回復
目地だけを直しても、外壁表面の防水性が低下していると再発リスクが残ります。
シールと塗装を同時に行うことで、長期的な安心につながるプランをご提案しました。
雨漏り修理で最も避けたいのは、「原因が分からないまま工事→せっかく直したのに再発→結果費用だけがかさんでしまう」というケースです。
特に三階建て住宅やALC外壁では、目に見えないところで水が動いていることが多いため、調査の精度が結果を左右します。
雨漏りは放置するほど被害が広がり、修理費用も大きくなりがちです。「もしかして…」と感じた時が、実は一番早く・安く直せるタイミングかもしれません。
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