まずは状況ヒアリングと安全確保（多治見市・雨どいの草詰まり）

多治見市のリピーター・70代のお客様からお電話。「雨どいの中で草が立派に育ってるので、安全に撤去してほしい」とのご相談でした。
まずははしご設置位置の確認。軒樋（のきどい：屋根のフチの横樋）→集水器→竪樋（たてどい）の順に状態をチェック。成長した根が樋幅いっぱいにマット状になっており、集水器手前で水がせき止められていました。今回は危険作業なしで対応可能と判断し、その場で撤去＋排水テストまで行いました👍

軒樋の底に堆積した砂と葉くずが養分のベッドになり、イネ科の細い葉が束になって伸びているのが分かります。根は樋の角（カド）に沿ってL字状に広がり、集水器の落とし口を半分以上閉塞。さらに、泥だまり→乾湿の繰り返しで小さな土塊（どかい）ができ、雨の勢いが弱い時はここで水位が上がってオーバーフローします。樋外側の黒い筋は、あふれた水が鼻先で巻き込んだ跡。こうなると、外壁汚れ・軒天の染みにも波及するため、根元から丁寧に抜き取り、底面の細かい泥も刷毛とスポンジでしっかり除去します。

原因は「詰まりの三点セット」でした

今回の主因は、
①堆積物（砂・葉）＋②発芽（根のマット化）＋③集水器前の渋滞の三点セット。
軒樋は**“水を集めて落とす水路”です。集水器（樋の縦落とし口）手前が塞がると、雨水は逆流→樋縁からあふれ**、外壁を伝って筋汚れをつくります。竪樋の中でも曲がり（エルボ）や継手は渦が生まれてゴミが絡みやすいポイント。今回は竪樋内部の閉塞は軽微でしたが、上流の軒樋での詰まりが全体のボトルネックになっていました。

樋

「放置すると何が起こる？」を先に知ろう

• 外壁・軒天への二次被害：あふれた水が外壁に黒筋を作り、塗膜の早期劣化に。軒天材は常時湿潤でたわみ・カビのリスク。
• 雨漏り誤診の原因：オーバーフロー水がサッシ上枠に回ると、屋根が原因と誤解しがち。まず雨どいの流量確保が先です。
• “無料清掃”の勧誘に注意：清掃自体はありがたい話に見えますが、その後の高額工事提案がセットのケースも。点検内容・写真・見積内訳を必ず確認しましょう。成田屋根工事店は点検・見積無料＆写真でご説明します📸

再発させないための三段階プラン（ご予算別💡）

A｜今日のうちにスッキリ（今回実施）
• 草・根の一括撤去＋底泥の洗浄
• 集水器〜竪樋の通水確認（バケツ水で流量テスト）
• 所要30〜60分／費用＝小
👉 最小コストで機能回復。まずはここから。

B｜詰まりにくい樋へ（軽メンテプラン）
• 集水器の大口径タイプへ交換 or **目皿（落ち葉受け）**新設
• 竪樋エルボの角度調整／連結部の段差是正
• 年1清掃＋雨季前点検セット
👉 **“たまる前に逃がす”**設計へ。コスパ良です。

C｜落ち葉ガード＋見えない裏側も安心（強化プラン）
• 軒樋全長にメッシュ型落ち葉ガードを設置
• 軒先勾配の微調整と樋金具の緩み補正
• 屋根面の落葉ポイント（樹木側）の局所板金ガード
👉 清掃頻度を半分以下に。樹木近接のお宅におすすめ🌳

まとめ

多治見市の今回のケースは、雨どいの草詰まりを即日撤去＋排水テストでサッと解決しつつ、再発しにくい流路へ整えるのが肝でした。
「無料で清掃」の勧誘で不安になったら、まずは写真を1枚送ってください

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