守口市 庇（ひさし）が落下物により破損‼ガルバリウム鋼鈑での改修工事を行いました。
更新日：2025年12月16日
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンを組み合わせた合金（アルミニウム55％、亜鉛43.4％、シリコン1.6％）でメッキされた鉄板のことです。従来のトタン（亜鉛メッキ鋼板）に比べて非常に錆びにくく、耐久性が高いことから、2025年現在、住宅の屋根や外壁材として広く普及しています。
主な特徴とメリット・デメリットは以下の通りです。
主なメリット
- 錆びに強い: アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用により、トタンの3〜6倍以上の耐久性があるとされています。
- 軽量で耐震性が高い: 非常に薄く、瓦の約1/10程度の重さしかないため、地震時の建物への負担を軽減できます。
- デザイン性: モダンなメタリック質感や、木目調・石材調などのプリントデザインも豊富です。
- カバー工法に最適: 軽さを活かし、既存の屋根の上から新しい屋根を重ねる「カバー工法」によく用いられます。
デメリットと注意点
- 初期費用の高さ: スレート屋根や一般的なサイディングに比べ、材料費や施工費が高めになる傾向があります。
- 衝撃に弱い: 薄い素材のため、飛来物などで凹みやすい性質があります。
- 断熱・遮音性: 単体では熱を通しやすく雨音も響きやすいため、断熱材一体型の製品が推奨されます。
寿命とメンテナンス
- 耐用年数: 一般的に25〜35年程度とされています。
- メンテナンス: 「メンテナンスフリー」ではありません。10〜15年ごとの塗り替えや、定期的な水洗い（表面の汚れや塩分を落とす）が寿命を延ばすために重要です
庇（ひさし）とは、窓や玄関などの開口部（出入り口）のすぐ上に取り付けられる、建物本体の屋根とは独立した小さな屋根のことです。
「霧除け（きりよけ）」とも呼ばれ、雨や日差しから家を守る重要な役割を担っています。
軒（のき）との違い
混同されやすいですが、以下の違いがあります。
- 軒: 建物全体の「屋根の一部」が外壁より外に突き出した部分。
- 庇: 窓やドアの上に、屋根とは「独立」して設置されるもの。
主な役割とメリット
2025年現在の住宅設計においても、以下の理由で設置が推奨されます。
- 雨よけ: 玄関先で傘をさす際の濡れ防止や、窓を開けた時の雨の侵入を防ぎます。
- 日除け: 夏の強い直射日光を遮り室温上昇を抑える一方、冬は低い日差しを取り込めるよう設計されます。
- 外壁の保護: 窓周りのシーリング（防水材）の劣化や、雨だれによる外壁の汚れを防ぎます。
注意点
- メンテナンス: 木材や金属製の庇は、屋根と同様に10〜15年ごとの塗装や補修が必要です。
- 建築面積への影響: 庇の突き出しが1mを超える場合、建築面積（建ぺい率）に算入されることがあるため注意が必要です。
- 後付けも可能: 2025年現在、アルミ製などの軽量な庇をリフォームで後付けするケースも増えています。
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