大阪市 屋上に雨水が溜るので見て欲しいとのご依頼を頂き点検をしてきました。
更新日：2025年11月23日
住宅の屋根が屋上防水になった住宅で、築は30年以上経っている住宅なのですが、屋上の防水に関しては１０年ほど前にやり替え工事を行っているとのことでした。
雨漏りはしてないのですが、多量の雨や、長雨の時に雨水がかなり溜まってしまうのと、防水工事をしてから10年以上が経っているので、防水の状態も気になるので点検して欲しいとのご依頼でした。
ここで、防水豆知識！
屋上防水をみると、このように金属のパイプみたいなものが出ているのが見られます。
屋上防水をみると、このように金属のパイプみたいなものが出ているのが見られます。
これは、排水する働きをすると思いがちですが、これは脱気筒といって、防水工事には重要な役割をしているのです。
脱気筒（だっきとう）の最も重要な役割は、防水層の膨れ（ふくれ）を防ぎ、防水性能を長期間維持することです。
脱気筒（だっきとう）の最も重要な役割は、防水層の膨れ（ふくれ）を防ぎ、防水性能を長期間維持することです。
具体的な役割と仕組みは以下の通りです。
1. 下地の湿気を排出する
建物内部や下地コンクリートに含まれる水分は、日中の気温上昇によって水蒸気となり、上昇します。この水蒸気を、脱気筒が外部へ逃がす役割を果たします。
2. 防水層の膨れを防止する
水蒸気が防水層と下地の間に溜まると、圧力によって防水層が大きく膨らんでしまいます。この膨れが放置されると、最終的に防水層が破裂し、そこから雨水が侵入して雨漏りの原因となります。脱気筒は、この膨れを未然に防ぎます。
3. 防水層の劣化を軽減する
湿気が閉じ込められた状態が続くと、防水層自体の接着不良や劣化を促進させてしまいます。脱気筒によって湿気を排出することで、防水層の耐久性を高め、メンテナンスサイクルを延ばすことができます。
仕組み
脱気筒は筒状の形状をしており、内部は逆止弁構造やキャップが付いています。これにより、下地から上がってくる水蒸気は外に排出されますが、外部からの雨水は内部に侵入しない仕組みになっています。
特に、通気緩衝工法と呼ばれる防水工法では、下地全面に設けた通気層とセットで脱気筒が重要な役割を果たします。
ですので、この脱気筒は防水層を守るあめには必要な部品なんですね。
ですので、この脱気筒は防水層を守るあめには必要な部品なんですね。
クーラーの室外機付近の防水層あたりがかなり黒ずんでいますね。
この黒ずみは、雨水が停滞したり、コケやカビが発生したりしたことによる汚れ（死滅した真菌類）である可能性が高いです。
この辺りに雨水が溜まっているようです。
クーラー室外機の辺りを点検してみます。
この黒ずみは、雨水が停滞したり、コケやカビが発生したりしたことによる汚れ（死滅した真菌類）である可能性が高いです。
この辺りに雨水が溜まっているようです。
クーラー室外機の辺りを点検してみます。
排水口が詰まっている可能性があります。
やはりクーラー室外機の裏に排水口があり、汚泥で積った状態ですね。
これでは雨水が流れなくて、防水部分に雨水が溜まってしまいますね。
雨水がたまると、汚れが沈殿して防水層上にも汚れが附着しやすくなり、上の写真のように黒ずんできますし、定期的に排水口などの掃除が必要なんですが、
この家のように排水口の前にクーラー室外機などを置かれてしまうと、掃除もできなくなるし、室外機を乗せる足などで雨水の流れを妨げてしまうので、
できれば、室外機の移動をお勧めします。
これで、この部分の雨水の溜まりは解消されるはずです。
もちろん、この部分だけでな全体も点検させて頂きました。
防水自体はまだそこまで劣化等がみられる訳ではなかったので、あわてて防水工事する必要がない旨をお客様にお伝えさせて頂きました。
雨水の溜まりが解消したので、安心できます。とお客様も喜んでおられました。
街の屋根やさん大阪門真店では、屋根瓦だけでなく防水の工事の多数の実績がありますので、屋根点検などは、お気軽にお問合せ下さい。
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