みなさん、こんにちは！

街の屋根やさん加古川店です！

本日は、明石市にお住まいのお客様よりご依頼いただいた、屋根のカバー工事をご紹介します。

スレート屋根について、見た目の劣化ををきっかけにお問い合わせいただきました。

現地調査の結果、大屋根北面の塗装塗膜に剥離が発生していました。
これは、経年劣化・老朽化によるもので、塗装による補修では長期的な耐久が難しいと判断し、ガルバリウム鋼板によるカバー工法を実施しました。

「まだ大丈夫」と思っていても、塗膜の剥離や色あせは、屋根の防水機能が低下しているサインです。
少しでも気になる点があれば、今回の記事を参考にして、点検や調査をご検討いただければ幸いです。

今回カバー工事を行った現場のご紹介

今回ご相談をいただいたお客様のご自宅は、築36年の二階建て住宅です。
約12年前に屋根の塗装を行って以来、これまで大きなメンテナンスはされていませんでした。

屋根全体、経年劣化による塗膜の剥離が確認されました。
特に大屋根の北面では、塗装の剥がれが顕著で、防水性能の低下が進行している状態でした。

写真からもわかるように、塗装が剥げて下地がむきだしになってしまっています。
塗膜が剥がれると屋根の防水性が低下し、雨水を吸収しやすくなります。
放置すると、スレートの割れや雨漏りの原因にもなってしまうため、注意が必要です。

セメントを主成分としているため、防水性能がよくありません。
そのため塗装を施し、その塗膜で防水性能を補っています。その塗膜が劣化しているということは、屋根材自体に雨水が浸透し、劣化を速めてしまうことになるんです！

現地調査を踏まえてご提案した工事内容

今回提案した屋根のカバー工事とは、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねる工法のため、葺き替え工事に比べて工程がシンプルです。
その分、必要となる工事日数が短く、費用を抑えられるのが大きなメリットです。

一般的な住宅であれば、5〜7日前後で工事が完了するケースも珍しくありません。
カバー工事は工期が短い分、ご近所への騒音や通行への配慮期間も短く済み、「ご近所に迷惑をかけずにリフォームをしたい」というお客様にもご好評をいただいています。

さらに、屋根を二重構造にすることで断熱性・遮音性の向上も期待でき、快適性と経済性を兼ね備えたリフォーム方法なんですよ。

関連記事：屋根カバー工法のメリットとは？費用相場や適した屋根材を厳選してご紹介！

カバー工事開始

防水紙敷設

今回実施したのは屋根カバー工事の主な工程は以下の通りです。

1. 既存板金類および木下地の撤去
2. 防水紙の敷設
3. 軒先・ケラバ板金など役物の取り付け
4. 屋根材の施工
5. 棟板金・雨押え板金の取り付け

まずは、既存の棟板金や貫板などの金属部材・木下地を撤去します。
劣化した部分をしっかり取り除くことで、新しい屋根材を正しく施工できる下準備を行います。

写真は、防水紙を敷設している様子です。
軒先側（屋根の下部）から順に、上下を重ねながら丁寧に敷いていきます。

防水紙は、屋根材の下で「二次防水」の役目を果たす重要部材なので、施工時には重ね幅や釘の位置、シワの有無など細部まで注意を払って作業を行います。

防水紙が正しく施工されていないと、どんなに良い屋根材を使っても雨漏りの原因となってしまいます。
そのため、屋根カバー工事において、防水紙の敷設は最も重要な工程のひとつなんです。

関連記事：雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性と お薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

ガルバリウム鋼板「シルキーG2」の施工

次に、屋根材本体の施工に入ります。
今回採用したのは、福泉工業（株）のガルバリウム鋼板「シルキーG2」です。

「シルキーG2」は、強さ・軽さ・施工の速さ・美しさに加え、環境にも配慮したエコ性能を兼ね備えた金属屋根材です。
現代の屋根に求められる機能をすべて満たしつつ、さらに耐久性やデザイン性も抜群。
長期にわたって安心・快適にお使いいただける製品となっています。

「シルキーG2」の主な特長を紹介します。

• フラットな接合部で、仕上がりがとても美しく上品
• 高い施工性を持ち、複雑な屋根形状にも柔軟に対応可能
• 優れた防水性・耐候性で、長期間にわたり美観と性能を維持
• メーカーによる安心の長期保証も充実
  塗膜保証：15年
  赤さび保証：20年
  穴あき保証：25年

「シルキーG2」は、軽量で建物への負担が少なく、サビにも強いことから、長期的なメンテナンス性を重視されるお客様に特におすすめの屋根材です。
今回採用したグリーンカラーは、住宅外観と調和し、機能性だけでなく美観面でも満足度の高い仕上がりとなりました。

屋根材の施工において、特に重要な部材のひとつが谷板金（たにばんきん）です。
谷板金は、屋根の谷部分（屋根面と屋根面が交わる凹んだ箇所）に取り付ける金属板で、以下のような役割を持っています。

• 雨水の流れをスムーズにする
• 雨漏りのリスクを防ぐ
• 屋根全体の耐久性を高める

谷板金を正しく施工することで、屋根全体の防水性能が大きく向上します。
特にカバー工法では既存のスレート屋根の上に重ねるため、施工精度が仕上がりと耐久性に直結します。

屋根は平らな面だけでなく、谷部や軒先、ドーマーや出窓部分など、複雑な形状の箇所があります。
こうした場所には、雨水が溜まりやすく雨漏りの原因になりやすいため、板金施工と防水処理が欠かせません。

今回の工事でも、複雑な形状に合わせて、板金施工と防水処理を正確に行い、雨水の浸入を防ぐ施工を行いました。
これにより、複雑な屋根部分でも安心して長期間使用できる仕上がりとなっています。

棟板金の取り付け

屋根の最上部にあたる棟（むね）部分には、棟板金を取り付ける前にしっかりと下準備を行います。
棟板金は屋根全体の美観にも大きく影響するため、設置前の下地作りを丁寧に行うことが、仕上がりの美しさと耐久性の両立につながります。

写真は、新しい貫板（木製の下地材）を設置している様子です。
棟板金を取り付ける前に、貫板をしっかり固定できる状態に整えています。

貫板を設置することで、棟板金の固定が安定し、強風や雨にも耐えやすくなります。
さらに、雨水の浸入を確実に防ぐことで、防水性能を向上させるとともに、屋根全体の見た目もすっきり美しく仕上げることができます。

貫板の設置が完了したら、いよいよ棟板金の取り付けに入ります。
棟板金の施工では、まず貫板にしっかりと固定し、釘やビスで留めることで、強風にも飛ばされないようにします。
継ぎ目や端部も丁寧に処理することで、屋根全体のラインをすっきり美しく整え、仕上がりの美観を高めます。

カバー工事を終えて

ガルバリウム鋼板「シルキーG2」を使用した屋根カバー工事が無事完了しました。
仕上がりも非常にきれいで、屋根全体の印象がぐっと引き締まりました。

ガルバリウム鋼板屋根の特徴やメリットについては、以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事：
ガルバリウム鋼板とは？屋根や外壁で人気の理由とメリット・デメリットを解説
ガルバリウム鋼板屋根材・おすすめ製品5選！

「屋根の劣化が気になっている」「雨漏りが心配」といったお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽に街の屋根やさん加古川店までご相談ください。
点検や調査、お見積もりは無料で承っております。
専門スタッフが丁寧に現地を確認し、お住まいの状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。

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全日本瓦工事業連盟加盟にも所属しており、経験豊富な対応で問題を解決します！

【所有資格】
・日本屋根診断士　・自然災害鑑定士　・宅地建物取引士
・足場組立作業主任者　・ケイミューROOGA施工管理者
・石綿等取扱い作業従事者　・石綿作業主任者 ・一般建築物石綿含有建材調査者
・JUAVAC認定 UAVフライト技術証明書取得　・クレーン運転（5ｔ未満）特別教育受講済