コロニアルクアッドが葺かれた屋根の現地調査、ノンアスベストのスレートですが塗装は可能な屋根材です!(杉並区高円寺北)
更新日:2025年10月08日
■ 杉並区高円寺北にてコロニアルクアッドの屋根調査を行いました
今回は、杉並区高円寺北のお住まいで行ったコロニアルクアッドの屋根調査の様子をご紹介いたします。コロニアルクアッドは、ケイミュー株式会社(旧クボタ松下電工外装)が製造する
スレート屋根材で、
ノンアスベスト(石綿を含まない)タイプとして2008年以降に登場した人気製品です。

見た目は一般的なスレート屋根とほぼ同じですが、
軽量でデザイン性が高いことが特徴です。
一方で、経年により
色あせや苔の発生、板金部の錆びなどが見られるようになるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
現地を確認したところ、軒先部分に苔が発生していました。
屋根の北面や日陰になりやすい部分は、湿気が溜まりやすく苔や藻が繁殖します。
これを放置すると、屋根材の表面に含まれる塗膜が劣化し、防水性の低下や雨水の吸い込みを引き起こします。
コロニアルクアッドはノンアスベスト製品であるため、塗膜が劣化すると吸水しやすい性質があります。そのため、苔や汚れを確認した段階で
早めの塗装メンテナンスを行うことが理想です。
調査では、屋根の端部にある雨押え板金に錆が発生していました。
板金部分は風雨に晒されやすく、塗膜が剥がれるとすぐに錆が進行します。
錆が進むと穴が開き、そこから雨水が屋根内部に侵入してしまう恐れもあります。

特に屋根材と板金の取り合い部分は、
防水の要となる箇所です。
この部分に劣化がある場合は、
再塗装または板金交換を早期に検討する必要があります。
棟(屋根の頂上部)の板金は、風の影響を受けやすい箇所です。
写真のように、外壁側に板金を飲み込ませる納まりになっており、雨仕舞い自体は問題ありませんが、
経年によりコーキングの劣化や微細な隙間が生じると、雨水の侵入リスクが高まります。
コロニアルクアッドの屋根では、棟板金下に貫板(ぬきいた)と呼ばれる下地木材が使用されています。この貫板が湿気によって腐食すると、
棟板金の浮きや飛散につながるため、点検時には内部状態の確認も重要です。
また、外壁と屋根が接する箇所(取り合い部分)にはひび割れが見られました。
ここは雨漏りの原因となりやすい箇所の一つで、コーキング材の劣化や建物の動きにより亀裂が入ることがあります。
小さなひびでも、そこから毛細管現象によって水が内部に吸い込まれることがあるため、コーキングの打ち替えや補修塗装を行い、防水性を回復させることが大切です。
■ コロニアルクアッドは塗装によるメンテナンスが可能です!
コロニアルクアッドはノンアスベスト屋根材であり、アスベストを含む旧スレートのような脆さや剥離トラブルは少ないです。
そのため、塗装によるメンテナンスが十分可能です。
塗装の際は、以下のような工程で行います。
・高圧洗浄で汚れ・苔を除去
・下塗り(プライマー塗布)で密着性を向上
・中塗り・上塗りで耐候性と防水性を確保
・板金部分の錆止め・トップコート塗布
塗料には、シリコン塗料やフッ素塗料が推奨されます。
これらの塗料は耐久性が高く、10〜15年ほどの耐用年数が期待できます。
また、屋根表面に遮熱機能付き塗料を使用すれば、夏場の室内温度上昇を抑える効果もあります。
コロニアルクアッドを塗装する前には、以下の点検を必ず行うことが重要です。
・屋根材の反りや割れがないか
・棟板金の固定がしっかりしているか
・苔・藻の根が深く侵食していないか
・塗膜の密着が保てる状態か
これらの確認を怠ると、せっかく塗装しても短期間で剥がれや膨れが生じてしまうことがあります。
街の屋根やさんでは、こうした点を細かくチェックした上で、最適なメンテナンス方法をご提案しています。
杉並区高円寺北で確認したコロニアルクアッドの屋根は、全体的に経年劣化が進行しつつある状態でした。
苔や錆び、ひび割れなどは早期対応することで、葺き替えに至る前に長寿命化が可能です。
ノンアスベストのコロニアルクアッドは塗装メンテナンスが可能ですので、
色あせや苔が気になり始めたら、ぜひ一度専門業者による診断を受けてください。
街の屋根やさんでは、無料点検・お見積りを実施しております。
屋根の状態を正確に把握し、最適な補修・塗装プランをご提案いたします。
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