木更津市桜井で見られた瓦屋根の劣化とその修繕方法|街の屋根やさん
更新日:2025年10月08日
瓦屋根は粘土を高温で焼き固めた「陶器瓦」や、「セメント瓦」「いぶし瓦」など種類が豊富です。
特に陶器瓦は、耐久性が50年以上と非常に長く、色褪せしにくいという利点があります。
また、瓦は不燃材であるため火災にも強く、メンテナンス次第で半永久的に使用できる素材です。
一方で、瓦屋根は重いため、建物の耐震性への影響や、漆喰・防水紙などの下地材の劣化に注意が必要です。
瓦自体が割れていなくても、下地部分が劣化すると雨漏りにつながることがあります。
今回調査を行ったのは、木更津市桜井にお住まいのお客様から「屋根の一部が崩れているように見える」とご相談をいただいた住宅です。
調査の結果、棟瓦のズレや漆喰の劣化、防水紙の破れといった複数の劣化が確認されました。

棟瓦とは、屋根の頂上部分に積み上げられた瓦のことで、屋根の防水性を守る上で非常に重要な部分です。
現場では棟瓦を固定している
漆喰がひび割れ、剥がれ落ちている箇所が見られました。
このような劣化を放置すると、棟瓦がズレてしまい、内部への雨水侵入や台風時の飛散リスクが高まります。
漆喰は10年〜15年ほどで硬化し、剥離が始まるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
棟瓦補修では、既存の古い漆喰を撤去し、新しい漆喰を詰め直す「棟の漆喰詰め直し工事」や、場合によっては棟の積み直し工事を行います。
瓦自体がしっかりしている場合は漆喰補修で対応できますが、下地が傷んでいる場合は構造から見直す必要があります。

瓦の下には、防水のための
「防水紙(ルーフィング)」が敷かれています。
一見、瓦が綺麗に見えても、この防水紙が劣化していると雨水が屋根内部に浸入してしまいます。
今回の現場では、瓦を一部取り外すと防水紙がひび割れ、破れている状態でした。
防水紙の寿命はおよそ20年〜30年。瓦よりも短命なため、瓦屋根の場合でも防水紙のメンテナンスが重要です。
防水紙の劣化を放置すると、野地板の腐食や雨漏りが進行し、屋根全体の交換が必要になるケースもあります。
定期的に専門業者による点検を受け、早めの補修を行うことが大切です。
目視では見つけにくい雨漏り箇所を特定するため、赤外線サーモグラフィーカメラを使用しました。
赤外線カメラは、建物表面の温度差を検出して可視化できるため、内部の水分や湿気の存在を一目で確認できます。
今回の調査では、天井裏の一部に温度差が確認され、雨漏りの可能性が高い箇所が特定されました。
このような非破壊検査は、天井や壁を壊さずに正確な診断が可能で、修繕範囲を最小限に抑えられるという大きなメリットがあります。
最新技術を活用した屋根調査の重要性
従来の雨漏り調査では、散水試験や天井解体などが必要でした。
しかし、赤外線サーモグラフィーを活用すれば、非破壊で高精度な調査が可能です。
街の屋根やさんでは、世界シェアNo.1のFLIR社製赤外線カメラを使用し、木更津市内でも多数の雨漏り調査実績があります。
調査結果は報告書としてお渡しし、推奨される修理方法や費用目安もわかりやすくご提案いたします。
木更津市桜井は、海風や塩害の影響を受けやすい地域です。
そのため、以下のようなメンテナンスを定期的に行うことが推奨されます。
-
5〜10年ごとの屋根点検(漆喰や棟瓦の状態確認)
-
瓦のズレ・割れ補修
-
防水紙の点検・部分交換
-
赤外線カメラによる定期診断
これらを怠ると、気づかぬうちに屋根内部が傷み、修理費用が数倍に膨らむこともあります。
街の屋根やさんでは、点検・見積もりを無料で実施しています。
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