大東市｜古い瓦屋根の点検！いぶし瓦が黒ずんでいました
更新日：2025年9月2日
お客様が経年を気にされるくらいですから、実際に点検を行うと、瓦本体をはじめ様々なところが劣化していました。
今回の屋根では、昔ながらの「いぶし瓦」が使われていました。
いぶし瓦は、製造時にいぶすことで表面に炭素膜ができ、これにより耐久性と防水性を持たせています。
しかし、時間の経過とともに、雨風や日光の影響で幕がはがれ、色むらができるのです。
写真の瓦も、いわゆる「いぶし銀（グレー）」だったものが黒ずんでいます。
こうなると、瓦自体がもろくなり防水性も落ちてしまうため、専用の塗料で塗装したり、瓦を交換することをおすすめします。
漆喰は紫外線や風雨により、瓦よりも短期間に劣化し、ひび割れたり剥がれたりします。
写真の漆喰も、元は白かったはずが黒ずみ固くなっているのがわかりますね。
こうなるとひび割れは時間の問題です。
しかし、こうした部分の漆喰がはがれると、雨水の侵入口になり、雨漏りや建物自体の損傷の原因となるため注意が必要です。
複数の面でできた屋根を瓦だけで隙間なく埋めることは難しいため、このように板金を使っているのです。
金属は塗装のはがれやサビなどによって、一般に瓦よりも早く劣化します。
また、谷板金のような場所は、雨水の通り道としての役割があるため、劣化すると雨漏りの原因ともなりやすい要注意ポイントです。
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