水戸市 防水紙が敷設されていない屋根カバー！これでは雨漏りします
更新日：2025年8月1日
お客様より、『10年以上前に、金属屋根材で屋根カバーしたものの雨漏りしている』と、ご相談いただいたことがきっかけです。
見た目では、穴などの不具合は見当たりません。屋根カバーの際に新しい防水紙が敷設されているはず・・・なぜ雨漏りしたのでしょうか？
ちなみにお客様は、屋根の『葺き替え』を希望されました。
屋根カバーも葺き替えも屋根のリフォーム方法ですが、どのような違いがあるのでしょう。
屋根全体を工事することから、まず足場を仮設します。
金属屋根材を撤去する際に、チリやホコリが飛散することを考慮して、飛散防止ネットを張りめぐらせました。
ご近所様への気配りも、屋根工事の大切な仕事です٩( 'ω' )و
屋根カバーで葺いた金属屋根を、ちょっともったいない気がしながら取り外していきました。すると・・・
元々のコロニアル屋根が現れました。ん？防水紙がない！
実は、新しい防水紙を敷くことなく、金属屋根材が葺かれていたんです( ；∀；)
中には『屋根材が新しくなればよいのでは？』と思われるかもしれません。
いいえ、違うんです。屋根は、屋根材だけでなく、二次防水の防水紙とセットで雨漏りを防いでいるんです。
もちろん、元のコロニアル屋根の下に防水紙があるはずですが、経年で劣化して防水効果があまり期待できません。
隅棟（すみむね）の一部に、すき間があいていました。
そのすき間をよ〜く見ると、コロニアル屋根の防水紙が破れて、屋根の土台の野地板が見えました(>_<)
雨がこの部分に入ってきたら、間違いなく雨漏りします。
屋根カバー時に、正しく防水紙を敷設しさえすれば雨漏りしなかったのに・・・お客様のお話では、屋根カバーを実施したのは大工さんとのこと・・・
やはり屋根工事は、屋根のプロに任せましょうね。
棟部分の貫板（ぬきいた）も解体して、屋根をフラットにします。
屋根をフラットにしたら、構造用合板で野地板を増し張りして新しい屋根の土台をつくりました。
野地板（のじいた）の増し張りを終えると、このように仕上がります。
ところで、野地板を増し張りすると、どのようなメリットがあるのでしょうか？
野地板増し張りを終えると、新しい防水紙の敷設作業です。
防水紙には、従来のアスファルトルーフィングを改良して弾性や強度を高めた改質アスファルトルーフィングをご用意しました。
屋根全体を防水紙ですっぽり覆うと敷設完了です♪
屋根は表の屋根材だけではなく、下地（野地板＋防水紙）がとても大切！しっかりつくり直すのが屋根のプロの仕事ですよ(๑>◡<๑)
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