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【桑名市】築50年以上の長屋で雨漏り!和瓦の寿命と屋根葺き替えを徹底解説【街の屋根やさん四日市店】
更新日:2025年8月1日
桑名市にお住まいのお客様より、「先月のゲリラ豪雨で雨漏りがした」とのご相談。現地にて調査を行ったところ、築50年以上の長屋住宅で、屋根には伝統的な和瓦が使用されていました。
雨漏り箇所は、増築部分との接合部。調査の結果、瓦のズレや割れ、漆喰の脱落、そして下地の劣化が確認されました。
建物の経年と全体的な状態から、弊社としては屋根全体の葺き替えを推奨いたしました。
■日本の屋根を支えてきた「和瓦」とは? ~瓦のすべて~
◎和瓦の起源と歴史
日本に瓦が伝わったのは、6世紀(飛鳥時代)にさかのぼります。朝鮮半島を通じて仏教とともに伝来し、最初は寺院建築で使われました。奈良時代以降、貴族や武家の邸宅にも用いられるようになり、江戸時代には町屋にも普及。明治以降は一般住宅でも使用され、日本の街並みの象徴的な屋根材となっていきました。
◎和瓦の種類(素材・仕上げ)
| 名称 |
特徴・用途 |
| いぶし瓦 |
表面を燻して炭素膜を形成。防水性・耐久性が高く、伝統建築に多用。銀黒色の上品な光沢が特徴。 |
| 陶器瓦(釉薬瓦) |
表面に釉薬をかけて焼成。色・艶が鮮やかで、現代住宅や洋風建築にも対応。表面が滑らかで汚れにくい。 |
| 無釉瓦(素焼き瓦) |
昔ながらの赤土を焼いただけの瓦。吸水性が高く、凍害のリスクもあるため現在では主に西日本に限定。 |
| セメント瓦(類似品) |
粘土ではなくセメント系材料で成形・塗装されたもの。和瓦と見た目が似ているが全く別物。寿命は短め。 |
◎和瓦の製法と構造
和瓦は基本的に、粘土を成形し約1,100度の高温で焼成して作られます。窯の火加減や湿度、粘土の質など、すべてが瓦の耐久性と仕上がりに影響します。焼成時の温度管理を誤ると、強度が出なかったり、歪みが生じることも。
構造は以下のように分類されます:
-
桟瓦(さんがわら):屋根全面に敷かれるメインの瓦。波型構造で重なりながら雨を流す。
-
軒瓦:屋根の端に使われ、雨だれを防ぎつつ美観を整える。
-
袖瓦:屋根の左右の端に使われ、風の巻き込みを防止。
-
棟瓦・のし瓦:屋根の頂点や接合部に積み重ねて使用。漆喰とともに使用し、防水性を高める。
◎地域ごとの違い
和瓦は地域の気候風土に応じて進化しています。例えば:
-
関西地方:いぶし瓦が主流。雨の多い地域でも耐える高耐久設計。
-
東海地方(三重県含む):雪は少ないが台風が多いため、重量と固定技術が重視される。
-
北陸・東北地方:雪の重みに耐える厚みのある瓦が使われる。凍害に強い素材選定が重要。
◎瓦自体は“半永久”でも、屋根としては違う!
和瓦自体は100年近くもつこともありますが、それは「素材」としての寿命です。屋根全体としては、約40~50年が目安です。理由は以下の通りです:
▼瓦以外の部材が劣化
▼施工当時の技術と環境
50年前の施工では、現在の防水技術や耐震技術が反映されていない場合もあり、ズレや崩れが起きやすくなっています。
◎和瓦の劣化サイン
| 劣化症状 |
放置した場合のリスク |
| 棟瓦のズレ・歪み |
強風で落下し、雨漏りに直結 |
| 漆喰の剥がれ |
雨水が棟内部に浸入し腐食 |
| 瓦の浮き |
台風時に飛散の危険あり |
| 屋根裏の雨染み |
ルーフィング破れ・野地板腐食 |
| 瓦の割れ |
浸水が直下に落ちる |
桑名市の今回のお宅では、瓦の状態はかなり限界を迎えていました。漆喰も剥がれ、瓦もズレ、下地も湿っている状態。この状態で表面的な修理だけしても、数年以内に再発する可能性が高く、費用的にも非効率です。
◎葺き替えのメリット
-
ルーフィングから野地板まで、屋根を丸ごと一新
-
軽量な屋根材に変更することで耐震性UP
-
今後のメンテナンス費が大幅に減少
-
見た目も一新し、美観も向上
| 屋根材 |
特徴 |
| ガルバリウム鋼板 |
超軽量・高耐久・シンプルな見た目。地震に強く、遮熱塗装も可能。 |
| ROOGA雅(ケイミュー) |
瓦のような重厚感を持ちつつ、重さは1/2以下。瓦からの葺き替えに最適。 |
| エコグラーニ(ディートレーディング) |
石粒付き金属屋根。高級感があり、耐久性・防音性・遮熱性も◎。 |
和瓦は非常に優れた屋根材であり、適切に管理すれば長寿命を実現できます。しかし、50年を超えた瓦屋根は、外見以上に構造内部が傷んでいる可能性が高く、定期点検は必須です。
街の屋根やさん四日市店では、瓦の種類ごとの特性を理解し、お客様の建物に最も適した工事内容をご提案いたします。
「雨漏りかな?」「瓦がズレてるかも?」という方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane@takumi-home.biz
株式会社匠ホーム
〒512-0911
三重県四日市市生桑町339−4
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