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小山市 五段積みの棟瓦で漆喰不良や熨斗瓦抜けも確認!修理方法は!?
更新日:2025年8月29日
皆様こんにちは、街の屋根やさん栃木小山店です。
今回は、小山市で行いました瓦屋根住宅の無料調査の模様をお届けいたします。
東日本大震災当時は被害を免れた瓦屋根ですが、あれから15年近くが経ち傷み具合が気になってきたとのこと。
「築30年以上経っていて、最近地震も多いから心配で……」と不安なお気持ちをお聞きし、丁寧に屋根の状態を拝見させていただきました(`・ω・´)ゞ
小山市のお客様宅にお伺いしました。
このお住まいの屋根材は
釉薬瓦(ゆうやくがわら)。
表面に釉薬を焼き付けて仕上げた瓦で、光沢があり
雨水を弾きやすく耐久性にも優れています。
まず目に入ったのは、美しく重厚感のある
五段積みの棟瓦です。
五段積みの棟は、
瓦屋根の頂上部分を豪華に見せるために何段も瓦を積み上げて施工したもので、かつては一般的な工法でした。
東日本大震災以降は棟を積み上げる住宅はめっきり減りましたが、築25~30年の瓦屋根ではまだまだ見かけることが多いですね。
一見するとなんの問題もなさそうな棟瓦ですが、頂上から
全体を見渡すと歪みが生じているのがわかります(゚o゚;
高く積まれた棟は耐震性が弱いため、震度の高い揺れが来るとこのように曲がったり歪んだりしてしまう事が多々あります。
これは内部の「
葺き土(ふきつち)」が弱っているサイン。
放置すると棟崩れの危険性があるので注意が必要です(∩´﹏`∩)
棟の側面をチェックすると、
漆喰(しっくい)が剥がれてるのが確認できました(·_·;
漆喰とは、消石灰を主成分とする塗材です。
昔の工法の棟瓦は取り合いに
葺き土が使われていますが、漆喰は棟瓦を固定し、内部の葺き土を保護する役割を担っています。
しかしこんな風に劣化して剥がれてしまっては意味がありません。
隙間から雨水がたやすく浸入し、葺き土が流れ出て棟瓦を支える力が失われてしまいます(>_<。)
熨斗瓦(のしがわら・棟を構成する瓦の一種で長方形の平たい瓦)も、方々で抜けてズレているのが見つかりました。
こちらのお住まいの棟瓦は、
大回し工法という旧工法で緊結されています。
棟瓦、熨斗瓦、葺き土を外側から銅線を回して固定する大回し工法は、重さがある分耐風性能は高いものの耐震性は低く、地震の揺れで棟瓦が脱落しやすいのです。
東日本大震災で倒壊する被害が出た棟瓦の多くは、大回し工法によるものでした。
お客様宅の棟の銅線は、経年ですっかり伸びてしまっていますね・・・(@_@;)
築30年以上の屋根ですので経年劣化は致し方ないのですが、放置すればいずれ銅線は切れ、銅線切れが増えると
棟が崩れる危険性もあるので早めの対策が必要でしょう。
小山市のお客様宅の棟瓦は漆喰不良や熨斗瓦の抜けが見られ、棟全体が歪んで曲がっている状態でした。
このまま放置すると、地震や台風で一気に崩れるリスクも出てきます。
「ここが崩れると棟が丸ごと傾いてしまうの?」とお客様も不安そうでしたので、詳しくご説明させていただきました。
最近また増えてきた印象がある地震。
地震大国の日本に住む以上、大ごとになる前に直しておきたいですよね。
ではどう修理すべきでしょうか?
ここまでの調査をもとに、お客様に二つのご提案をしました。
1つ目は
「棟の取直し(とりなおし)」です。
現在の五段積みの
棟瓦を一度すべて解体し、土台からなんばん漆喰を新しく詰め直した上で元通りに組み直す工法です。
昨今は、土台に葺き土は使用せず、土台からなんばん漆喰で形成するのが一般的です!
見た目も元通りになり、威厳ある五段積みの意匠を保つことができますが、五段分の作業になるため手間も工事費用もそれなりにかかるのがネック(^-^;
一段積みを「①」をすれば、それを5回繰り返すのが五段積み。積めば積むほど手間も工事費用も嵩みます(*_*)
一段積みや二段積みにするなど高さにこだわらなければ、費用を軽減しつつ耐震性を上げる事は可能です。
「なんばん漆喰(なんばんしっくい)」とは、屋根や外壁の施工で使用される防水性・接着性に優れた漆喰系の建材です。伝統的な漆喰とは少し性質が異なり、現代建築でも使いやすく改良されたものです。
2つ目は
「強化棟(きょうかむね)」という近年人気の工法です。
強化棟とは、
強化棟工法と呼ばれる、ステンレス金具や専用の補強材を使用して棟瓦を固定する工法です。
金属製の芯材を棟の中に通し、瓦や板金をビスでしっかり固定するため、従来の土で積むだけの棟より崩れにくく耐震性がアップします。
「強化棟(きょうかむね)」とは、瓦屋根の棟(むね)部分をより耐震性・耐風性の高い構造(強化棟金具などを入れる)で施工する方法や仕様のことを指します。特に、地震や台風による被害を軽減する目的で採用される、従来工法より強固な棟積み施工です。
お客様には、
・「見た目を維持した五段積みの取直し」・「費用を抑えつつ耐震性を上げる強化棟」の二種類のお見積りを提出することになりました。
「予算や優先順位を一緒に考えましょう」とお話し、ご検討いただくということで調査終了です(o^^o)
棟瓦の無料調査の様子とお届けしてまいりましたがいかがでしたか?
震災後は伝統的美観よりも機能性を重視する傾向があり、地震や台風に強い棟作りが現代の風潮のようです。
東日本大震災から14年余りが経過し、当時は被害を免れた住宅も経年が過ぎメンテナンスの時期に来ています。
少しの不具合でも放置せず、早めの点検や修理をおすすめいたします。
街の屋根やさん栃木小山店では、屋根の無料調査を行っています。
「うちの棟、大丈夫かな?」と気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね~( ´ ▽ ` )ノ
屋根工事は、私達にお任せください!現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
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