棟板金とは？屋根のてっぺんを守る重要な部材

棟板金（むねばんきん）は、屋根の頂点にある金属製の板で、屋根材の接合部分を覆い、風雨の侵入を防ぐ役割を果たしています。

スレート屋根や金属屋根に多く見られ、見た目以上に重要な役割を担っているため、劣化や破損があれば早めの対応が必要です。

こんな症状に注意！棟板金の不具合サイン

棟板金の不具合は一見わかりづらいものの、次のような症状が見られたら注意が必要です。

「釘が抜けている」だけでも、風によるあおりで板金が外れてしまう可能性があります。

見つけた際は放置せず、点検・補修を依頼しましょう。

補修と交換、どちらが良いのか？

棟板金に不具合があった場合、「補修だけで済むのか、それとも交換が必要なのか」迷う方は多いです。

補修が適しているのは、釘の打ち直しや一部板金の歪み修正といった軽微な症状です。

一方で、板金自体や、内部の貫板（ぬきいた）が劣化している場合は交換が推奨されます。

特に築年数が10年以上経っている場合は、棟板金と貫板のセット交換をご検討ください。

棟板金交換の基本的な流れと工事のポイント

棟板金の不具合が進行している場合や、内部の貫板（ぬきいた）が劣化している場合は「交換」が必要になります。

ここでは、棟板金交換の基本的な流れと注意点をご紹介します。

①既存の棟板金の撤去
まずは古くなった棟板金を慎重に取り外します。釘やビスを抜いて、板金と下地の貫板を撤去します。

②古い貫板の取り外し
棟板金の下にある貫板も劣化しているケースが多く、そのままでは固定できないため、あわせて撤去します。

③新しい貫板の設置
新しい貫板（木材または樹脂製）を屋根の形状に合わせて取り付けます。最近では腐食に強い樹脂製貫板が主流になりつつあります。

④新しい棟板金の取り付け
貫板の上に新しい棟板金を被せ、風の影響を受けにくいよう、ビスや釘でしっかり固定します。

⑤仕上げにコーキング処理
棟板金の接合部や釘穴に防水コーキングを行い、雨水の侵入を防ぎます。

このように、棟板金の交換は下地からしっかり整える必要があるため、専門業者に依頼することが安全で確実です。

早期発見が大切！定期点検で雨漏りを防ぎましょう

棟板金の不具合は放置すると雨漏りや強風被害に直結するため、定期的な点検とメンテナンスが何よりも重要です。

とくに台風やゲリラ豪雨の後は、異常がないか確認してもらうと安心です。

最近では金属板と相性の良い樹脂製の貫板も登場しており、耐久性の高い交換が可能になっています。

私たち街の屋根やさんでは、棟板金のメンテナンスの際は、樹脂製貫板のご使用をおすすめしております。

飛び込み業者からの指摘を受けたり、屋根の方からバタバタ音がするなど、ご不安がある場合は、まずは街の屋根やさんへ無料点検をご依頼ください。