小山市 雨漏りしたベランダは防水層床下地も腐食！床板全交換します
更新日：2025年6月12日
1階の部屋の雨漏りについてご相談いただいた小山市の築25年のお客様宅です。
無料調査の結果、原因は雨漏りしている部屋の真上にある2階ベランダでした。
ベランダ床面の防水層に亀裂が入っており、しかも歩くと床が抜けそうなくらいフカフカしていますΣ(ﾟдﾟ；)
床がフカフカなのは、防水層の下の木下地が傷んでいるサインです(；▽；)
亀裂から入ってきた雨水が1階和室にまで被害を及ぼす過程で、内部の木材を腐らせてしまったと推測できました。
床面のみならずここまで劣化が進行したベランダは、今ある防水層を解体し、その下の腐食した下地を新しくする「木下地工事」が必要です。
現場調査時の詳しい記事➤小山市 ベランダが原因の室内雨漏り！防水工事前に木下地工事も必要
床面の黒いテープは、無料調査にお伺いした際に応急処置として亀裂を塞いでいたものです。
ベランダの防水層は建物を雨水から守る重要な構造です。
劣化が進むと雨漏りの原因になるため、定期的な点検やメンテナンスがとっても大事( ｡•̀_•́｡)☆
今回は、防水層の下にある「構造用合板」と呼ばれる木の床にまで水が染み込んでしまっていたため、まずは表面の防水層を剥がす作業からスタートしました。
表面をめくってみると、予想通り下地の構造用合板は大きく傷んでおり、水を吸って黒ずんでいました(＠_＠;)
この状態のまま新しい防水層を施工しても意味がありません。
撤去を進めると、合板が黒ずみ、触れただけで剥がれてしまうほど腐食している箇所が随所に見受けられました(＞＜)
排水口周辺（ドレンまわり）は、常に水分が集中するため劣化が進行しやすい箇所です。
下地の合板は黒く変色し、剥がした際には木の表面がふやけて柔らかくなっていました。
この時点で「やはり部分補修では無理だな・・・」と確信しました(；▽；)
続いて腐った床板をバールを使って1枚ずつ慎重に剥がしていきます。
一見まだ大丈夫そうに見える部分でも、実際には靴で踏むとぶよっと沈む感覚が・・・
水を吸った木材は強度が落ちてしまっており、上から新たに防水層を施工しても意味がありません。
こちらのお宅は構造用合板（12㎜）を2枚重ねにした床板にもかかわらず、完全に抜け落ちて穴があいている箇所も(。>ㅿ<。)
このまま放置していたら、ベランダを歩いていて『足が抜ける』という危険もあり得るレベルでした((((；ﾟДﾟ))))
腐食は合板だけでなく、床板の下の骨組み部分にも及んでいました。
床下には「根太（ねだ）」と呼ばれる支えの木材が組まれていますが、その一部にも雨水が染み込み、黒ずんだ跡が・・・(＠_＠;)
湿気で断熱材も劣化しており、構造上の支障をきたす要因が複合的に存在していました。
このような場合は、防水工事を行う前に必ず大工工事による構造補強が不可欠となります。
床の解体後、大工職人により新しい構造用合板を施工します。
今回も12㎜の合板を2重に張る「2重張り構造」で、しっかりした下地に仕上げていきます。
ベランダの形状に合わせて、板のサイズを現場で微調整していくのも職人技のひとつ。ちょっとしたズレも許さない丁寧な作業です(^-^)
柱や排水口まわりなど、細かい部分も無駄なく仕上げていきます。
職人たちの手によって、ベランダ全体に新しい床板が敷き詰められました。
角や端部なども丁寧にカットして、美しく仕上げています。
こうして下地がしっかりしているからこそ、この上に施工するFRP防水層も長持ちするんですよ♪
床下地の交換が完了したことで、いよいよ次回は防水層の再施工に入りますヽ(*´∀｀)ノ
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