土浦市の保育園で雨漏りを調査！見逃しがちな3つの原因を散水調査で徹底解明
更新日：2025年6月2日
散水調査とは、実際にホースなどで水をかけて、雨が降った状態を人工的に再現し、雨水の侵入箇所を探る調査方法です🔎
今回の保育園では、外部階段の踊り場付近に水をかけ、室内側では赤外線カメラを使って内部の温度変化をチェックしました。
雨漏りが起きていれば、侵入した水のせいで建物の一部が冷たくなり、その部分が青く表示されるため、目では見えない雨水の経路を“見える化”できるのです🚿📸
これは、単なる老朽化ではなく、構造や納まりに問題がある可能性を示していました。
最初に見つかった原因は、屋根と外壁が接する「取り合い部分」に本来あるべき水切り板金が設置されていなかったことです。
水切り板金とは、雨水が建物内部に入り込まないよう、外へと逃がすための金属板のこと。
この部材がないと、外壁に当たった雨水が屋根の下に入り込み、防水シートを超えて室内まで到達してしまいます☔
見た目にはわからない場所だからこそ、設計段階や過去の工事で見落とされていた可能性がありました。
次に発見されたのは、外部階段の踊り場の下にあった構造的な隙間です。
通常の雨ではあまり問題にならないのですが、風をともなう横殴りの雨のときには、この隙間から雨水が吹き込んでしまう状態でした。
このような場所は、図面や外観からでは判断できないことも多く、実際に水をかけてみてはじめて分かることが少なくありません。
経年劣化やわずかな歪みによって隙間が生まれ、そこから雨水が侵入していたのです。
肉眼では気づきにくい小さな隙間でも、散水調査によってピンポイントで水の入り込みを確認することができました。
今回の保育園のように、雨漏りの原因が複数あるケースでは、表面だけを見ただけでは特定が難しいことが多くあります💣️
散水調査や赤外線カメラを活用することで、目には見えない水の流れを可視化し、必要な部分にだけ的確な修理を行うことが可能になります。
雨漏り修理というと、どうしても「どこか怪しいところをとりあえず塞ぐ」というイメージを持たれがちですが、間違った場所を塞ぐと水の逃げ道がなくなり、かえって別の箇所から漏れ出すこともあります🌊
だからこそ、原因の正確な特定と、構造に合った修理方法の選定が重要なのです🕵️☔
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