糟屋郡篠栗町で行った屋根調査では、築40年のコロニアル屋根に苔・藻・欠けといった明らかな劣化症状が見つかりました。
屋根塗装では十分な耐久性が期待できないため、屋根カバー工法をご提案しました。

今回はその流れを受けて、なぜ屋根カバー工法が有効なのか？という点を、コロニアル屋根の特徴や劣化症状とともに解説します。

コロニアル屋根とは？特徴を知っておきましょう

「コロニアル」は、セメントと繊維を主成分としたスレート屋根材で、多くの住宅で採用されている屋根材です。
軽量かつ施工しやすいため、コストパフォーマンスに優れていますが、以下のような特徴があります。

✅ コロニアル屋根の特徴

• 薄く軽いが衝撃に弱い

• 表面の塗膜で防水性を保っている

• 紫外線・雨風の影響を受けやすい

• 10〜15年ごとに定期的なメンテナンスが必要

表面の塗膜が劣化すると、屋根材自体が水を吸って苔・藻が繁殖しやすくなり、ひび割れ・欠けが起こる原因になります。

コロニアル屋根のリフォームを検討するべき劣化症状とは？

屋根カバー工法とは？

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工するリフォーム工法です。

主に使われる新規屋根材は、軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板など。
雨漏りを防ぐだけでなく、断熱性・遮音性も向上するため、機能面でもメリットが大きい工法です。

屋根カバー工法が適している理由

糟屋郡篠栗町の物件では、

• 屋根材の表面劣化が進行している

• 苔・藻の繁殖が広範囲に見られる

• ひび・欠けも発生しており、再塗装ではカバーしきれない

といった理由から、根本的に屋根の耐久性を高める必要があると判断しました。

屋根カバー工法の施工の流れ

• 足場の設置
  　安全な作業環境を確保します。

• 棟板金などの解体
  　既存の棟部分を撤去します。

• 下地確認・防水シートの施工
  　既存屋根の上に防水シートを貼り、雨漏りリスクを抑えます。

• 新しい屋根材の設置
  　金属製の軽量屋根材を施工。美観も改善されます。

• 仕上げと最終確認
  　棟板金や換気棟を取り付け、仕上がりを点検して完了です。

コロニアル屋根の劣化を見逃さず、最適な工法を選びましょう

コロニアル屋根は、見た目には小さな変化でも、実際には内部劣化が進んでいる場合も多く見られます。
前回の篠栗町物件でも、見た目の苔や欠けの裏に、雨漏りリスクや構造的な弱さが潜んでいることが確認されました。

屋根のリフォームは、単なる補修ではなく、これからの10年・20年を守るための住まいの投資です。

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