ホーム > 熊本市南区にてセメント瓦屋根の下屋から雨漏り!誤った雨漏り修…

熊本市南区にてセメント瓦屋根の下屋から雨漏り!誤った雨漏り修理による雨漏り悪化の実例
更新日:2025年5月20日
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
今回は
熊本市南区にて調査した、築42年のセメント瓦屋根からの雨漏り事例をご紹介します。
梅雨入り前のこの時期は、雨漏りのご相談が特に増えてまいります。屋根のDIY修理は落下の危険に加えて、雨漏りを悪化させる可能性もありますので、専門業者にご相談いただくことをおすすめします。
熊本市南区のお客様より、
「二階建て住宅の一階の天井が雨漏りしている」とのご相談をいただき、早速現地へお伺いしました。
雨漏り場所の
1階キッチンを確認すると、
天井板には大きな雨染みができており、
天井板が落下していました。
天井板が外れた所から屋根裏を覗くと、屋根の下地に雨漏り跡が見えました。
木材が黒く変色しており、長年にわたって雨漏りが起きていたと見られます。
漏水箇所の確認ができたため、建物外部で雨漏りの原因を確認します。
雨漏り箇所の外部を確認すると、屋根の構造が「
下屋(げや)」になっていました。
こちらの住宅では、雨漏り箇所に1階の下屋がありました。
この下屋を重点的に点検し、雨漏りの原因を探ります!
下屋のセメント瓦は、
全体的に経年劣化が見られました。
一般的な粘土の瓦と異なり、セメント瓦は防水性が低いため、表面に塗装を施して防水性を保っています。
しかし、年数が経って塗装が劣化し、水分を吸収しやすい状態になっています。
この状態で放置すると、水分を含んだセメント瓦が乾燥し、ひび割れを起こす原因になります。
【関連記事】セメント瓦とモニエル瓦、塗り替えを必要とする瓦の最適なメンテナンス方法
また、瓦の下にある防水シート「ルーフィング」も、瓦の状態と築年数を考慮すると耐用年数を過ぎている可能性が高く、防水機能が弱まっていると考えられます。
本来であれば瓦をめくってルーフィングの状態を直接確認したいところですが、瓦の四方がシリコンで固定されており、点検が困難な状態でした。
瓦の四方すべてにコーキングが充填されており、瓦と瓦の間の隙間を完全に塞いでいる状態だったため、瓦をめくって点検ができませんでした。
お客様にお伺いすると、
「雨漏りが起きた時にコーキング材を使って自分で修理した」とのことでした。
実はこの四方を囲んだ修理は、誤った施工方法なのです。
一見すると、「隙間を塞げば雨水が入らない」と思われがちですが、これは大きな間違いです。
瓦屋根は、雨が多少入り込んだり、内部で結露が発生することを想定して設計されており、内部の水分は水下側へ流れる構造になっています。
しかし、瓦の四方にコーキングを打ってしまうと、
水分の出口が塞がれてしまい、内部に滞留して雨漏りに繋がります。また、屋根内部の通気性も低下し、ルーフィングや下地の劣化を早める原因になります。
瓦屋根だけでなく、スレートや金属屋根でも水下側を塞いではいけません。
【関連記事】現場で見た間違いだらけの施工例
棟(むね)部分の瓦にもご自身でコーキングを打たれていましたが、
同様に雨水の出口が塞がれていました。ご自身で何とか雨漏りを直そうとされましたが、誤った施工方法により逆効果となってしまいました。
DIYによる雨漏り修理は、雨漏りが悪化するだけでなく、屋根から落下するリスクも高いため、屋根工事専門店に依頼しましょう。
【関連記事】間違った施工をしないためにも屋根のDIYは行わないでください
瓦にコーキングで固定を行う補修は、「ラバーロック」と言い、比較的簡易的で手軽にできる補修方法として知られています。
しかし、ラバーロックは施工方法に注意が必要で、正しく施工しないと雨漏りが悪化する原因になります。
ラバーロックは、
「瓦の山部分のみ」または、
「山部分と側面のみL字」に打つのが正しい施工方法です。
ラバーロックは雨水の侵入を防ぐことが目的ではなく、あくまでも瓦のズレを改善・予防するための施工です。
「業者にお願いすれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、屋根工事の知識がない施工業者にお願いしたことで、間違った施工をされて雨漏りが悪化したご相談も多いのが事実です。
【関連記事】ラバーロックの施工不良が原因でセメント瓦に雨漏りしていた現場
今回の調査を通して、雨漏りの主な原因はセメント瓦とルーフィングの劣化、そして誤ったDIY修理によって症状が悪化したものと判断しました。
私たちからは、雨漏り箇所周辺の瓦の葺き直し(ふきなおし)工事をご提案しましたが、お客様のご予算の都合もあり、「とりあえずブルーシートでの応急処置も検討したい」とのお話をいただきました。
そこで、お客様には2通りのお見積り書を提出しました。
※シートでの応急処置も可能ですが、あくまで一時しのぎであり、耐久性は1年持つかどうかということもお伝えしています。
今回のように、瓦屋根の雨漏りにご自身で対応しようとして症状が悪化してしまうケースは少なくありません。
特にシリコンによる補修は、一見効果があるように見えても、屋根の構造を理解していないと逆効果になる場合があります。
街の屋根やさん熊本店では、屋根の無料点検を行っております。
雨漏りにお困りの方、DIY修理を検討している方は、その前にぜひ一度ご相談ください!
雨漏りは早めの対処が肝心です。お気軽にお問い合わせくださいね。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8


街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。

街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。

弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。

弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。