日立市 強風時に屋根材が落ちてベランダの手すりに凹み被害！原因は？
更新日：2025年5月10日
お客様のお話では、『強風時に屋根材が二階の屋根から落ちてきた』とのことでした(//∇//)
強風や地震時における屋根材の落下は、意外に多いんです。とはいえ、昨日まで特に異変がなければ、早々屋根のメンテナンスは考えないですよね。
屋根材の落下は、建物の他の部位に被害を及ぼしてしまうこともあります。
こちらのお住まいでは、ベランダの手すりに当ったようで思いっきり凹んでいました(>_<)
今回は、落下原因の調査とともに、落下した屋根材の応急処置をする運びとなりました。
実際に屋根に登ってみたものの・・・かなりの急な勾配（6寸勾配）でした。
屋根用の靴を履いて、かつ登り方が分かっている屋根のプロならではの仕事なので、一般の方は決してマネをしないでくださいね！
こちらが、屋根材が風で落ちた部分です。1枚丸ごとぽろっと抜けてる？もげてる？状態でした。
屋根の急勾配が緩いと途中で引っかかるのでしょうが、強風と急勾配により勢いよく落下したようです( ；∀；)
もちろん、このままにしておけません。
ベランダに落ちていた屋根材を、コーキングを打って押さえつけ、さらに表面にもコーキングを施して固定しました。
これで応急処置の完了です^^
補修した近くの屋根材にもヒビが入っていたので、せっかくなのでコーキングで応急処置しました。
けど・・・
作業している間に足を載せていた屋根材が、さらにズルっと落ちてしまったんです。
さすがの屋根のプロも、かなり焦ってしまったものの・・・無事に応急処置を完了しました٩( 'ω' )و
実は、応急処置をした部分以外も、ところどころ欠けていました。
どうやら、屋根材そのものの経年劣化により、全体的に傷んでいるようです。応急処置で済ますのではなく、屋根全体を修繕してあげなければなりません。
お住まいの仕様書を確認したところ、屋根材はセメントから作られたコロニアル系のスぺリアルネオでした。
しかも！スぺリアルネオは、問題の多いノンアスベストへの切り替わり時期に製造された屋根材なんです。
セメントで作られた屋根材は、以前はアスベストを含んでいましたが、アスベストの使用が禁止となり、ノンアスベスト屋根材が登場しました。しかし、1990年後半～2004年頃に製造された切り替わり時期のノンアスベスト屋根材は、耐久性が低く社会問題にもなったんです。
今回のスペリアルネオのほか、コロニアルNEO、パミール、かわらUなど、同世代の屋根材は特に注意が必要です。
関連記事➤コロニアルNEO（ノンアスベスト屋根材）の最適なメンテナンス方法をご紹介
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こちらの屋根は、塗装の剥がれや、浮きもかなり発生しています。コロニアル系の屋根材は、塗膜が薄れて水分を吸収すると、反って破損しやすくなる特徴があるんです。
『だったら再塗装してあげればよいのでは？』と思われるかもしれませんが、実はこのスぺリアルネオは、残念ですが塗装では症状を改善できないんです。
コロニアル系の屋根材の抜本的な修繕方法は、『屋根カバー工法』か『葺き替え』のいずれかとなります。
屋根カバー工法は、重ね葺き（かさねぶき）工法ともいい、既存の屋根材を残したまま新しい屋根材を葺く方法です。『葺き替え』より工期が短く、比較的安価なことから、コロニアル系の屋根材の抜本的な修繕方法として広く普及してきました。
関連記事➤屋根カバー工法のメリットとは？費用相場や適した屋根材を厳選してご紹介！
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