こんにちは。街の屋根やさん福岡西店です。

先日、福岡市博多区でアパートの屋根調査を行った際、スレート屋根に「層状剥離（そうじょうはくり）」と呼ばれる劣化症状が見つかりました。

「表面がめくれてボロボロしている」「瓦が薄くはがれている」
このような現象があれば、それは層状剥離かもしれません。

この記事では、スレート屋根に起きる層状剥離の原因・影響・対処法について詳しく解説します。
普段屋根の上を意識することは少ないかもしれませんが、知らずに放置すると雨漏りや建物の構造にまで悪影響を及ぼす危険性があるため要注意です。

スレート屋根に起こる「層状剥離」とは？

層状剥離とは、スレート屋根の表面が層をなして剥がれ落ちてくる現象のことです。

スレート屋根は、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材で、数ミリ単位の厚みの中に層状の構造があります。
この層が劣化により水分を含んで膨張・収縮を繰り返すことで、表面がめくれたり、崩れたりするのです。

▼ 見た目の特徴

• 端が欠けている

• 表面がぼそぼそとめくれている

• 瓦が何層にも割れているように見える

これが進行すると、屋根材が水を吸いやすくなり、防水機能が著しく低下します。

層状剥離の原因は？なぜ起きるのか

層状剥離が起きる主な原因は、長年の紫外線・雨風による塗膜の劣化です。
スレート屋根の塗装は、防水機能を維持する重要な役割を担っています。

しかし、築10年以上が経過し、再塗装を行っていない屋根では、塗膜が劣化して防水機能が失われ、
屋根材自体が雨水を吸い込んでしまうようになります。

その結果…

• 吸水 → 膨張

• 乾燥 → 収縮

• 繰り返しの温度変化 → 層が剥がれる

特に冬場には凍結と解凍を繰り返す「凍害」によって、スレートが割れやすくなることもあります。

層状剥離が引き起こすトラブルとは

層状剥離への対処法とは？屋根カバー工法がおすすめ

スレート屋根の寿命と定期点検のススメ

一般的にスレート屋根の耐用年数は約25～30年ですが、10年ごとの塗装・点検が理想的なメンテナンスサイクルです。

層状剥離の初期症状は、屋根の上から見ないとわからないことが多く、発見が遅れがちです。
そのため、次のような方は一度専門業者による調査をおすすめします。

• 築10年以上で屋根を塗り替えたことがない

• スレート屋根に反りや色あせが見える

• 雨漏りが不安

• 空き家や賃貸アパートの維持管理中

まとめ｜層状剥離を見逃さず、早めの屋根点検を！

スレート屋根に起こる「層状剥離」は、見た目以上に建物に大きな影響を与える劣化症状です。
ひび割れや剥離をそのまま放置していると、雨漏り・構造の腐食・飛散事故など、深刻なトラブルにつながる可能性があります。

街の屋根やさん福岡西店では、

✅ 屋根調査・点検は無料
✅ 写真付き報告書で状態を可視化
✅ 部分補修から葺き替えまで柔軟に対応

「今すぐ工事までは考えていないけど、一度状態を見ておきたい」
そんなご相談も大歓迎です。

屋根は見えないからこそ、プロの目での点検が安心につながります。