新城市 外壁の下にある瓦がはみ出しているのを発見、原因と修理方法は？
更新日：2025年5月1日
外壁の下に入っているべき瓦ですね。
この瓦は「のし瓦」と呼びます。
瓦の波型形状を平にし、外壁が直線的に張れるように平行方向と流れ方向ともに壁際に積まれます。
２段ないし３段積まれることが多く、外壁から伝わった雨水を外壁の外側へと導く役割も果たしています。
葺き土とは瓦を固定するために使われていて、簡単に言ってしまえば接着剤の代わりとして古くから瓦葺きには使われてきました。
◉葺き土のメリット◉
・下地の凸凹を調整出来、瓦屋根を整って見せられる
・瓦と下地をくっつける役割がある
・土が水分を吸収することで湿気をコントロールしてくれる
・土が水分を吸収することで雨漏りから守る
・断熱効果を発揮し室温上昇を抑える
◉葺き土のデメリット◉
・重量が重く耐震性に不向き
・経年劣化で痩せ細ると瓦のずれを起こしてしまう
ズバリ瓦の無緊結でした。
無緊結とは銅線や針金などで固定されていないことを言います。
葺き土の接着力は経年劣化で落ちます。
その時に縛り付けてあればズレることは無いのですが、無緊結の現場は実は少なくありません。
当時は「ガイドライン工法」といった共通の基準が無かった為、職人さんの技量による部分が多かった事実があります。
といった共通の基準を言います。
これにより職人による施工品質のバラツキが無くなり、どのような瓦屋根のお住まいでも安心して高品質が得られる事が出来ます。
その際壁の中から銅線を出しておいて、のし瓦を積んだ後に瓦を縛ります。
むやみにコーキングなどで留めてしまうと水の出口を塞いでしまい、本来排出されるべき雨水の行き場が無くなり雨漏りしてしまうことがあるので注意しましょうね！
瓦の仕組みがわかっている専門業者に依頼することで、２次被害に合わずに済みますので業者選びは慎重に行いましょう🎶
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