棟瓦の積み直し工事

こちらの歪んでいる棟瓦を解体して、一度取り外していきます。
瓦そのものに割れや破損などがないため、積み直しには同じ瓦を再度使用します。

強化棟金具を屋根の下地部分にビスで取り付けます。

「面戸瓦」を瓦の凹にあわせて並べていきます。
棟の端の部分にシルガードを詰め、「巴（ともえ）瓦」を設置します。瓦はゴムパッキン付のビスで固定しています。

ステンレス釘に巻き付けてあるステンレス線「巴瓦」の穴から通します。
鬼瓦を固定するための銅線です。

シルガードとは
瓦のすき間部分に白くなっている部分があるのをご存じでしょうか？その部分が漆喰になるのですが、
シルガードは通常の漆喰とは違い、シリコンや防水剤が入っているため防水性に優れています。
葺き土の代わりとして使用することができます。

鬼瓦にもステンレス線を通し、鬼瓦を設置します。
ステンレス線で固定することにより、鬼瓦が強風や揺れなどの影響によりズレるのを防いでいます。

瓦の凹に合わせて面戸瓦を並べ、シルガードで面戸瓦を固定し、更に上から棟全体にシルガードを詰めていきます。
シルガードを詰めた上に角材２本を設置します。

面戸の部分に「漆喰」を綺麗に整えながら（外から見える部分になるので）塗っていきます。

高く積み上げていく「のし瓦」を設置していきます。まずは一段目の「のし瓦」です。
向かい合っているのし瓦はズレないように銅線で固定されています。

１段目のし瓦のすき間にシルガードを詰め、
最初に取り付けた「強化棟」と呼ばれる金具の上に芯木をのせてビスで固定します。

芯木の周りにシルガードを詰めていき、のし瓦の2段目を設置していきます。

同じように、芯木の周りにシルガードを詰めていき、のし瓦の3段目も設置していきます。

芯木が埋まるような形でシルガードを詰めていき、最後の「のし瓦」４段目を設置していきます。

高く積み上げられたのし瓦の上にシルガードを詰め、棟瓦の一番上に「冠瓦」を被せます。
強化棟金具の上に設置した「芯木」と呼ばれる角材に対して、「冠瓦」をゴムパッキン付のビスで止めて固定します。

歪んでいた棟瓦の「積み直し工事」の施工が完了しました！

割れている瓦の差し替え

割れている瓦を取り外します。

割れていた瓦を取り外した箇所に新しい瓦を銅線で固定しました！

施工完了

金沢市にて、棟瓦の積み直し（取り直し）・瓦の差し替え工事が完了しました！

耐震性・耐風性が向上する施工強化棟金具を使用した施工法で積み直し工事を行うことで、棟瓦の強度が高まっています！
瓦が割れたり欠けていたりすると、その部分から雨水が屋根の内部にまで入り込み雨漏りする恐れがあるので、新しい瓦をしっかりと銅線で固定しました！

施工完了後、お客様より「点検して、修理が必要なところだけを綺麗になおしてくれて助かった」とお喜びの声をいただきました。

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