工場のスレート屋根で発生する雨漏りの主な原因3つを解説!赤外線カメラを使用した調査事例もご紹介
更新日:2024年09月11日
工場での雨漏りは設備に影響を与えたり、思わぬ被害のトリガーとなる可能性があります。
ただ、工場の屋根としてよく使用されている波型スレートは一般の住宅に使用されているスレート屋根とは違った原因で雨漏りが発生したりしますので、対処方法などが異なります。
今回は工場の波板スレートで雨漏りが発生する原因や、実際に向上の雨漏り調査にお伺いした事例などをご紹介させていただきます。
工場は高さがあって屋根上を見る機会もほとんどないため、使用されている波型スレートがどんな屋根材なのかをご存じないという場合も多いでしょう。
そこで、まずは波型スレートの特徴を簡単にご紹介いたします(^▽^)/
波型スレートは安価かつ耐久性に優れているため、工場や倉庫の屋根として普及してきました。
住宅の屋根に使用されている
スレート屋根と同様にセメントと繊維を混ぜ合わせて形成されている屋根材ですが、大きな特徴はその形状にあります。
波型の形状によって強度が底上げされており、耐用年数は25年以上、以前のアスベストが含まれていた時代のものであれば50年近く使用できている例もありますΣ(・ω・ノ)ノ! その耐久性に加え、
比較的安価なために工場の大規模な屋根であっても施工コストを抑えられることが波型スレートのメリットです。
主な原因としては経年劣化、物理的損傷、そして施工不良が挙げられます。
最も多い雨漏り原因が、波板スレートの経年劣化によるものです。
波型スレートは長期間の使用で傷んでいき、ひび割れや亀裂などがどうしても発生します。
そこから雨水が浸入しますと、基本的に工場には天井裏などがありませんので、そのまま屋内で雨漏りが発見されるようになるのです。
スレートは
定期的な塗装で耐久性を維持するのですが、工場の波型スレートはほとんどが古いものとなってきており、塗装によるメンテナンスでも耐久性が維持できなかったり、アスベストを含んでいるため高圧洗浄が難しかったりします。
そのため、
基本的には軽量で頑丈なガルバリウム鋼板製の折板屋根などへの葺き替えやカバー工法による工事が推奨されます。
波型スレートは経年劣化以外に、台風時の飛来物が衝突して割れてしまったり、地震の揺れでダメージが入ったりといったことが考えれます。
施工不良も雨漏りの原因となることがあります。
不適切な取り付けや、シーリング材の不足などが雨水の浸入を許してしまう可能性があるのです。
また、雨漏りを修理した際にスレートを固定するビスの打ち込み箇所が間違っているというような施工不良も雨漏りの原因となり得ます(-_-; 先日、雨漏り調査にお伺いさせていただいた工場では、この施工不良が原因であったと判明しました。
赤外線カメラなどを使用しての調査を実施いたしましたので、その様子をご紹介いたします(^▽^)/
木更津市潮見で大波スレート屋根から雨漏りが生じてしまい調査のご依頼を頂きました
木更津市潮見の工場で雨漏りが発生してしまいお困りになっていると、私達、街の屋根やさんにご連絡をいただきました。
「まずは現地調査にて雨漏りの原因を調査させていただきます」
「今回は工場ということもあり、赤外線カメラにて調査をいたしました」
赤外線カメラを使用した雨漏り調査は、建物の断熱性や雨漏りの原因を特定するために非常に有効な方法です。
赤外線サーモグラフィーカメラは、物体の温度差を視覚化することができる機器で、建物を撮影することで雨漏り箇所とそうでない箇所の温度差を明確に示すことができます。
具体的には、雨漏りしている箇所は周囲よりも温度が低くなるため、青色などで表示されます。
これにより、雨漏り箇所の位置を視覚的に確認することが可能となります。
お客様も同時に雨漏り場所を確認できることから、非常に信頼できるツールとなっております‼
赤外線カメラを使用することで、雨水が染み込んだ場所を特定し、適切な修理や対策を行うことができます。
また、赤外線カメラを使った雨漏り調査は、他の方法に比べて比較的簡単に行うことができます。
この方法を活用することで、雨漏りの原因を迅速に特定し、適切な対策を講じることができます。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査は、建物の保全や快適性を確保するために重要な手法の一つと言えます。
「今回雨漏り場所を特定しましたので、屋根に上がり雨漏り原因を確認するために屋根に上りました」
今回の屋根建材は工場特有の大波スレートになっております。
全体的に劣化は進んでおりましたが、特に大きく破損しているわけではありません。
しかし、赤外線カメラで雨漏り場所の特定ができている部分に、過去に補修してあったビスの跡があり劣化している状態でした。
そして、この部分が雨漏り原因となっており、波型屋根材で穴を開けてはいけない場所にビスを打ち込んでいたため、雨漏りが生じてしまっていました。
今後は建材を交換するほか雨漏りをしっかりと止めることはできないことを、お客様にはお伝えすることとなってしまいました(-_-;
雨漏りでは、まずは被害が広がらないように迅速に対処することが重要です。
雨水の滴りがある場合は、被害を最小限に抑えるための対処法をご紹介しています。
お住まいの点検や調査に関するご質問やご希望など、お知らせいただける情報があれば、よりスムーズに対応することができます。
初めての雨漏り修理の依頼で不安を感じる方も多いかと思いますが、被害を見つけたら動画や写真で撮影しておくこともお勧めします。
お客様の安全と安心を第一に考え、丁寧な対応を心がけております。雨漏りでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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