更新日：2016年05月08日

本日ご紹介いたしますのは袖ケ浦市で行った屋根調査の様子です。雨漏りしているということでお問合せをいただきましたが、築年数も経っている上にメンテナンスをほとんどしていないことから他にも不具合が見つかるかもしれません。

今回の調査対象のお住まいです。建物自体がだいぶ老朽化が進んでおり、屋根だけでなく外壁などもメンテナンスを行う時期に来ていることがわかります。お施主様のご要望でとりあえず屋根のからの雨漏りをなんとかしたいというお話しでしたので、まずは雨漏りの原因特定とどのような工事が必要なのか判断し最適なご提案をさせていただきたいと思います。
雨漏りしている屋内を確認させていただきました。天井の一部が変色しており、たとえ雨漏りが止まってもこの部分は別途工事を行わなければ綺麗な状態には戻せません。

続いて屋根の状態を確認いたします。気になったのは棟瓦のラバーロックです。ラバーロックとは瓦のずれを防ぐために、コーキングで補強する工法です。しかし左写真のようにコーキングで隙間なく埋めると、雨水が回り込んで内部入ることがあります。これが原因で雨漏りする事例は多く、今回の場合もその可能性があります。
屋根に植物が生えていました（右写真）。長年お手入れをしていないとこのような状態になることがあり、見た目も悪い上に建物にもよくありません。

谷板金も年数が経って錆や変色が見られます（左写真）。直接ここから雨漏りしているということはなさそうですが、交換時期に来ているのは間違いありません。
瓦を剥がして、防水紙の状態を見ると、経年によって防水紙もダメになっていました。防水紙とは、名前の通り水を防ぐためのものですが、瓦の下に敷いてあるのはなぜなのか疑問を持たれる方も多いでしょう。理由として、基本的には瓦で雨水の侵入を防いでいますが、雨量や風の影響などでどうしても瓦の下に入り込んでしまうことがあります。ですので防水紙を設置し、そこで屋内へ雨水が入るのをブロックするのです。しかし、この防水紙は当然耐用年数があり、それを過ぎると破れたりして機能を果たせなくなります。今回の点検では棟からの浸水だけでなく、防水紙も傷んでいるので、交換が必要と判断し屋根葺き替え工事をご提案いたしました。野地板の交換から防水紙、屋根材を新しくすることで健全な屋根を取り戻すでしょう。

屋根葺き替え工事については専用ページがありますので、これから屋根葺き替え工事をお考えの方はあわせてご覧ください。