更新日：2017年02月14日

江東区で行った屋根葺き替え工事の様子をご紹介いたします。屋根葺き替えとは屋根材を交換する工事です。今回のご依頼では、屋根からの雨漏りが酷いとのことで、それを改善すべく野地板交換を含めた屋根リフォームを行いたいと思います。

左写真がこれから葺き替える屋根になります。スレートが屋根材には使われていますが、かなり年数が経って塗膜が剥がれているだけではなく、屋根材自体がもろくなって割れているところも多く見られます。
屋根の上を歩くと沈み込むことから、屋根材の下に設置されている野地板もダメになってしまっていることが分かります。これは漏水したことで、木が腐ってしまったと考えられます。
この野地板ですが、右写真のようなコンパネを使います。ちなみに野地板は屋根を葺き替える時に交換する場合とそうでない場合があります。当然今回のように腐ってしまえば交換するしかありませんが、野地板を交換するタイミングはそうそうありませんので、この機会に一緒に交換を考える方もいらっしゃいます。
また、野地板の交換は今の野地板を撤去し交換するパターンと、増し張りといって古い野地板の上に新しい野地板を設置するというパターンがあります。どちらもメリット・デメリットがありますが、古い野地板を残す工事は撤去費用が抑えられる反面、屋根の重量が増えるというデメリットがあります。逆に交換する場合は屋根の重量がかわりませんが、撤去に費用がかかることになります。古い野地板を残す増し張りの場合は金属屋根材などを使って軽量化することで、それほど屋根の重量は問題にならなくなりますので、そのような選択も視野に入れると良いでしょう。

野地板を設置し、その後に防水紙を敷いてきます。それが終わるとこの上から屋根材を設置して屋根葺き替え工事は完了となります。

スレートなどの屋根材は瓦よりも早く寿命が訪れます。今のお住まいで長く安心してお過ごしいただくためにも、屋根材の劣化が見られた場合は今回のような屋根葺き替え工事やカバー工法などを行うようにしましょう。