更新日：2015年11月17日

本日ご紹介いたしますのは木更津市で行った雨漏り調査の様子です。以前にも雨漏りしたことがあったようですが、業者に補修をお願いしても数年で再度雨漏りしてしまったとのことです。雨漏りの原因は特定が難しい場合があり、専門的な知識や経験が必要になります。

まずは雨漏りしている屋内の様子を確認します。天井のクロスが水分によって剥がれています。となると、天井の上から雨水が浸入しているのでは？　と考えがちですが、別の箇所では壁に雨染みができていました（右写真）。このように雨漏りは内部の天井や壁面、躯体などを通じて様々なとこに現象が出ます。これが雨漏りの原因を特定しにくい要因でもあります。

内部の調査に続いて外部を確認します。内部の雨染みの箇所と、外部の不具合箇所を照らし合わせてバルコニーの外壁に発生しているクラックが雨水の浸入口で間違いなさそうです。写真のように、横に走っているクラックは縦のクラックよりも水分が留まりやすく、内部に浸水する雨量も多くなります。
外壁はモルタル造りであり、特に年数が経っているモルタルはクラックが発生しやすいです。このクラックは補修した跡がありますが、しっかりVカットした上でのモルタル再施工したものではないのでクラックが再発してしまったようです。

　
バルコニーの窓枠付近のコーキングも劣化しています。今回の雨漏りと直接関係はなさそうですが、年数が経ってコーキングが痩せています。また、施工の荒さも目立っており、かなり隙間ができています（右写真）。

今回の雨漏り調査の結果、外壁のクラック補修とコーキングの打ち替え、さらに外壁塗装をご提案いたしました。また、屋内のクロス剥がれ等の補修は雨漏りが完全に止まったことを確認してから行います。雨漏りは放置すると屋内を汚すだけでなく、躯体などのお住まいの耐久性に関わる部分までを傷めることになります。ですので、被害を最小限にするためには早めに雨漏りを止める必要があるのは言うまでもありません。お住まいの雨漏りにお困りの方は、是非、街の屋根やさんの雨漏り診断アドバイザーによる調査を受けてみてはいかがでしょうか？