更新日:2017年10月14日
市原市でベランダの防水、というよりも汚れが気になるという事でご相談を頂きました。築6年、元々はライトグレーのようなベランダ面が靴跡や汚れの蓄積で黒ずんでしまった、掃除をしてもなかなか均一に綺麗にならないとのことです。
こちらの仕上げは保護モルタルです。このモルタル面で雨漏りを防いでいるわけではなく、防水層を保護するためにモルタルを塗って保護を行っている仕上げ方です。
築浅ですので雨漏りの心配もなく、ただ気になるのは汚れだけ…それでもウレタン防水等の材料で綺麗にしなくてはなりませんか?と費用の問題を不安視されていました。
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実際に状態を見ても綺麗ですので下地補修等も必要ありません。今回お勧めしたのは防水塗料ではなく、防塵塗料です。
塗り床塗材ですが一体何が違うのか、施工を進めながら紹介していきます。
まずは表面にしつこくこびりついた汚れや、凹凸になりそうな部分をペーパー掛けで落としていきます。
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雨漏りの心配はないとも言えど、平場と立上りの接合面にはシーリングで補修をしておきましょう。
そして使用材料の搬入です。防塵用塗料フロアトップ#5000 アメリカングレーです。
防塵塗料とは?
埃の発生を防止するためにコンクリートの摩耗を防ぐ塗料ですので、防水に特化した塗料ではありません(塗膜を形成する分防水の役割は多少あります)。
床用塗料は防塵・耐寒・耐油・耐薬・帯電防止等の性能に特化して開発をされていますので、使用箇所の用途にあわせての施工が可能です。
今回は、「とにかく綺麗に安く仕上げたい」「あと数年もすれば防水補修をしなければいけない事もわかっている」とお客様の強いご希望で、まずは綺麗に塗り替えを行う事を最優先としました。
アクリル系塗料が多い=安価で使いやすいというメリットから今回使用をしております。

塗料の選択は適応下地を見極めることから始まります。下地にあわせてプライマーで下塗りをしていきます。この作業を怠ると、厚膜であるがゆえに層間剥離を起こしてしまいます。
プライマー乾燥後、2回塗りで仕上げていきます。
フロアトップ#5000は柔らかな感触で、落ち着いたセミグロス(グロス60)の仕上がりが特徴です。
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主に工場や倉庫・機械室の床に使用されますが、なぜ住宅で使用されることが少ないのでしょうか?
それはアクリル系塗料の為安価には仕上がりますが、戸建て住宅で頻繁に補修をされる住宅が無いためです。
雨漏りしたから、防水のひび割れが気になるからというきっかけでの補修が多いため、このように安価に何回も補修が必要な工事は好まれません。
今回は綺麗を最優先に補修しましたが、結果的に防水面保護にも繋がりました。
ベランダだからといって防水が必ずしも必要というわけではなく、トップコートや次回のメンテナンスを念頭に施工内容を変更することが可能です。
今の劣化状態が分からない、安く仕上げる方法は?などご質問がありましたらお気軽に街の屋根やさんへご相談くださいませ。
記事内に記載されている金額は2017年10月14日時点での費用となります。
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