更新日：2017年10月11日

川崎市川崎区で調査をおこなった屋根は、築３０年で今まで一度もメンテナンスをした事がないという事で、最近天井に雨染みが出ているので流石に屋根を直す必要がありそうだ、というお問合せの建物です。屋根材はスレートで、あちこちでヒビ割れたり完全に落っこちてしまっている部分もありました。スレート屋根を長持ちさせるには、塗装工事などのメンテナンスが不可欠です。屋根は紫外線や風雨に常に曝されていますので、表面が傷んでくるとあっという間に劣化が進んでしまい、反ってきたり割れてしまいます。その様になる前に１０年に一度を目安にメンテナンスをしていきましょう。今回、築３０年で初めて屋根を直しますのが傷みが酷いために葺き替え工事をご提案しました。屋根をしっかり直せば安心です！

掴まっていないと立っていられないほど表面が劣化しています

調査に伺った建物は、お隣同士が密集していてハシゴを架ける場所がここしかありません。ポリカの波板を踏み外さないように慎重に屋根に上ります。

ハシゴから屋根を除いた様子です。スレート葺きの屋根の表面は何やら色々な物が付着していて上れるのか心配になってきました。

思った通りで、表面の劣化が激しくて何かに掴まっていないとズルズルと滑り落ちてしまいそうです。表面に見える黒っぽいものは、劣化したスレートにこびり付いたコケとカビです。紫外線や風雨に曝された事によって表面の防水性が落ちてしまい、雨が降るとスレートが雨水を弾かずに吸ってしまいます。そうすると常に濡れた状態になって日が当たらない北面などはあっという間にコケやカビが広がってしまいます。日が当たる南面は、表面が急激に乾いていくので反りが進んでしまいます。

ズルズルな状態でスレートも反りや割れが全体的に出ていました。急勾配で表面も滑るので屋根全面を歩いて調べることは出来ませんでしたが、確認出来る範囲だけでも下地の野地板の状態は余り良くありません。この状態だと必然的にメンテナンスの方法が決まってきます。まず、築３０年という事で『塗装工事』という選択肢は消えます。屋根は屋根材と下に葺いてある防水紙で雨から建物を守っていますが、その防水紙にも寿命があり２０年～２５年といわれていますし、塗装をしても防水紙の劣化を止められる訳ではありません。塗装が出来ないとなれば屋根工事になりますが、いまのスレートの上にガルバリウム鋼板製の屋根材を被せる『カバー工事』も既存の野地板の劣化が酷くて下地として使えない為出来ません。この様な理由から今回のメンテナンスは、いまのスレートを剥がしてから新しい屋根材を葺く『葺き替え工事』になります。

立地条件や築年数で劣化の進みが違います

こちらは他の建物のスレートの状態です。こちらで築２０年になるのですが、スレートの縁にコケが付着している程度で割れもありません。築年数だけで劣化の仕方が変わる訳ではありませんので、メンテナンスの方法を決める為にはしっかりと屋根の状態を調べる必要があります。川崎市川崎区の築３０年でのメンテナンス方法は葺替え工事をおこないます。建物は手を加えればまだまだ長持ちしますので、雨や風から建物を守れば安心してお住まいになれます。

屋根工事についてご質問やご不明な点など御座いましたら、フリーダイヤル０１２０-９８９-７４２までお気軽にご相談・お問合せください。