更新日：2017年01月17日

富津市で雨漏りがあるとのご相談をいただき点検にお伺いしました。
築20年ほどのお住まいでは屋根のメンテナンスなどは行ったことがないとのことでした。
雨漏りの原因は一体どこにあるのでしょうか？さっそく屋根の点検を行います。

棟瓦の漆喰の様子になりますが、漆喰が剥がれ落ちてしまい屋根に漆喰が散らばっている状態です。
中に詰められている泥が流れ落ちてしまっている状態でした。
この状態では、屋根に穴が開いているといってもおかしくありません。漆喰の劣化により固定力の弱まった棟がズレ、その影響は平瓦の方にも出ていました。
平瓦にも大きく瓦がズレてしまっているようです。ズレてしまった瓦から水分が浸入し、下地の防水紙を劣化させてしまっているようです。
1枚瓦を剥がしてみると、水分が通った跡がくっきりと確認できました。

雨漏りを止めるためには、ズレてしまった瓦を正常な位置へと戻してあげることと、劣化した漆喰を補修してあげる必要がありそうです。
雨漏り箇所は下地の劣化もかなり進行している状態ですので、棟瓦の取り直し工事と一部、瓦屋根の葺き直し工事のご提案をさせていただきます。

屋根の葺き替えと屋根の葺き直しとはどのような違いがあるか、お分かりでしょうか？
瓦屋根の葺き替えの場合は、屋根の上から瓦を降ろし、下地の野地板や防水紙などを敷き、新たらしい屋根材を葺いていく工事になります。
そのため、屋根葺き替えを行った屋根は新築へ生まれ変わったと言っても良いでしょう。詳しくは屋根葺き替えのページをごらんください。

瓦屋根の葺き直しとは、既存の瓦屋根を下し、下地の野地板や防水紙などを敷き、改めて既存の瓦屋根を葺き直していく工事になります。
そのため、屋根のふき直し工事の場合は一見すると見た目に大きな違いは出ることはありません。
瓦屋根の場合、釉薬瓦など日本瓦の屋根材の寿命は60年以上だと言われていますが、下地の防水紙などは30年ほどで劣化してしまう場合が多く、屋根材は健康であるけれども屋根の下地が先に劣化してしまう場合があります。
瓦屋根に思い入れなどがあり、既存のイメージを崩したくない場合などは屋根のふき直しを行うお客様もいらっしゃいます。

当店では屋根の葺き直し工事も承っておりますので、お気軽に0120-989-742までご相談ください。