更新日：2017年01月31日

富津市にて棟瓦が歪んでいるとのご相談を受けて点検にお伺いしました。
強風の際に、棟瓦が大きく波打っていることに気が付き心配になり連絡をしたとのことでした。
築20年ほどのお住まいということでしたので、そろそろ屋根のメンテナンス時期がきているのかもしれません。

さっそく点検を行います。
屋根に上ってまず目に付くのが、大きなカーブを描き曲がってしまっている棟瓦になります。
漆喰が剥がれ落ち、屋根の上に散らばってしまっている様子が確認できました。
のし瓦はほぼ、崩れかけている状態です。一部ではのし瓦が割れてしまっているようでした。
このような状態になりますと、剥がれ落ちた漆喰から泥が流れだし固定力の弱まった結果、強風や地震の際に瓦が大きくズレてしまうのです。
ズレた瓦を放置すると、雨水が屋内へと浸入するリスクが高まります。漆喰の劣化と大きくズレてしまった瓦を定位置へ戻すため、棟瓦の取り直し工事をご提案させていただきます。

　
棟瓦の取り直し工事はズレてしまった棟瓦をすべて降ろし、漆喰や中の泥を新しくしたうえで改めて既存の棟瓦を積み直していきます。
釉薬瓦などの日本瓦はメンテナンスフリーだと言われていますが、漆喰はおよそ15年に一度ほどの周期でメンテナンスを行わなければなりません。
お住まいの立地条件などによってもメンテナンスサイクルは異なるため、瓦屋根のお住まいであっても10年に一度ほどの周期で点検を行うことをおすすめしています。
詳しくは棟瓦の取り直しのページをご覧ください。

強風や地震などで瓦の一部が屋根から落ちてしまった、棟瓦がくずれてしまったというのは非常に多くご相談をいただく案件です。
大きく崩れてしまった瓦の多くが土葺き工法で葺かれた瓦屋根になります。
土葺き工法で葺かれた瓦屋根は葺いた当初は粘土のようにべたべたとしているのですが、築年数が経過することにより土は乾きサラサラな状態になっていきます。
瓦を支えきれなくなった土の状態で強風が吹いたり、大きな地震で揺れたりすると瓦が屋根から崩れ落ちてしまうのです。
地震の際に瓦が崩れ落ちてしまうことから阪神大震災をきっかけに、土葺き工法は現在ではほとんど使われることはなくなりました。

瓦屋根から屋根リフォームを行う際に災害に強いガルバリウム鋼板などの屋根材が使われることが多くなっているのも、地震の多い国に生きる日本ならではの光景かもしれません。
災害から大切な家族やお住まいを守るために、屋根を見直してみることは大切ですね。

当店では屋根リフォーム、棟瓦の取り直し工事も承っておりますのでお気軽に0120-989-742までご相談ください。