更新日:2015年6月5日
本日は実際にあった屋根塗装、外壁塗装についてのトラブルの事例をあげていきたいと思います。
一軒家に住んでいる方はもしかすると経験があるかもしれませんが、突然飛び込みで来たリフォームの営業マンが屋根や外壁を見て塗り替えや葺き替えが必要で、このままでは家が大変なことになってしまう。
と半ば脅しめいた勧誘をされることがあります。
そのような飛び込みの営業マンによる事例なのですが、Aさんの家には外壁に小さなひびがありました。
そのことにAさんも気がついてはいましたが現状では雨漏りなどの被害も発生しておらず、あまり気にしていませんでした。
近所で外装のリフォームをしていた業者が挨拶に訪れた際に、外装にひびがいくつかありこのままにしておくと内部に雨水が浸入して、構造部分を腐食させてしまいますよ。構造部が腐食してしまうと家は取り返しのつかない事態になります。と不安を煽る助言をしてきました。
Aさんは、そんなに深いひびだったのですか?現状で雨漏りなどもないし気が付かなかったと答えると、業者は一刻も早く塗り替えの工事をした方がいい。構造部分が腐食してしまえば何百万とかかる工事になり、今なら安く施工できると勧めてきました。
Aさんは何百万という言葉に驚きました。外壁塗装工事も一般的にそこまで安い工事ではありません。しかし、家がダメになってしまい何百万とかかる工事になると言った言葉が頭から離れず、予定にはない急な出費でしたが業者に外壁塗装工事を依頼しました。
無事に工事も終わり、ホッとしたAさんはこれでしばらくは外壁の塗り替えは必要ないだろうと安心していました。
しかし、工事から2年もたたないうちに外壁の色が変色してしまったのです。おどろいたAさんは業者に連絡をしましたが、電話がつながりません。
しかし、そのままにしておくわけにもいかないのでご近所の工務店に点検を依頼すると、契約していた塗料ではなくグレードの低い安い塗料を使っていたこと、さらに見えないところは塗装されておらず、下塗りなどAさんにはわからない下地処理がされていないことがわかりました。
結局、外壁塗装はまたやり直しせざる負えなくなりAさんは再びかかる工事費に悲しい気持ちになり、飛び込みでやってきた業者に怒りを感じました。
Aさんのケースのように専門でなければわからない、下地処理や塗料をごまかして安く施工しようとする悪徳リフォーム業者は悲しいことに存在します。
また、悪徳業者とは少し違うのですが住宅を建てたハウスメーカーでは雨漏りなどが発生した際に雨漏りの原因を追究することが出来ずに、何度も雨漏りを繰り返していると言った事例を聞きます。
こうした悪徳リフォーム業者を呼び寄せないためにも、少しめんどうではありますが点検や見積もりは複数社からとることで一番信用のおける業者を見定めることが重要です。
あまりにも安すぎる業者は、本当にその施工で正しいかを調べてみる必要があるかもしれません。