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新居浜市 釉薬平板瓦へ葺き替え工事の施工事例。赤く塗ったS型スレートが朱色の陶器瓦へ変身!
新居浜市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
板金工事屋さんから「知人の自宅の瓦葺き替えをお願いしたい。」と連絡を受けました。
現場はS型スレートの2階建てで1,2階どちらも屋根があります。
軒や流れ、各所取合い部分の寸法を測り、御見積を提出。実施を承諾されましたので葺き替えを行いました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:7日(撤去3人2日)(施工2人5日)
- 施工費用:¥1,380,000(税込)瓦撤去、瓦処分、瓦施工
- 使用材料:「栄四郎」プラウドUUライトレッド レボゼロルーフィング
今回の葺き替えは1階、2階どちらにも屋根があります。
まず2階から葺き替えを始めます
切妻屋根の棟の瓦を取り除け
トラックから遠い部分から瓦を取り除けていきます。
撤去は電動ハシゴで瓦を降ろしながら撤去するので、ハシゴ付近に瓦をある程度集めます。
荷下ろし作業は屋根上とハシゴ下の二手に分かれます。
電動ハシゴ(ウインチ)の荷台に瓦を乗せて降ろします。
降ろした瓦をトラックの荷台に積んでいきます。
投げ下ろしと違って瓦が割れる音はほぼありませんが、瓦が割れないので積める量は少し少なくなります。
次に防水シートを取り除けます。
S型スレート、平型スレートは屋根面に直打ちするのと、屋根板との接着が多いので、防水シートの傷みは激しいです。
風がふいている場合は瓦撤去と同時に行います。
防水シートを取り除けたら、屋根板から飛び出ている釘や残っているゴミを掃除します。
釘が出ていると、上から貼るルーフィングを突き破る可能性があります。
ルーフィングは雨漏りを防ぐ最終関門です。施工不備の無いよう下地は要チェック!
予算の都合上、屋根地増し張りは今回はありません。

一通り2階屋根の撤去、掃除が終わりました。
瓦撤去は数日かかることが多いので撤去後はすぐにルーフィング(防水シート)を貼ります。
今回、2階屋根は早く撤去出来たので先にルーフィング下に付ける袖側の立ち上げ木を付けていきます。
袖瓦が地瓦に被る施工の場合、袖瓦を固定するための角木を打ちます。
ルーフィング(防水シート)を貼っていきます。
当社は、瓦形状の屋根では「レボゼロ」をメインに使用します。
合成樹脂で破れにくく、無数に散りばめられた黒いつぶつぶが特徴です。
下から上に貼っていき150㎜ほど被せていきます。
ルーフィングを下から敷く時に、チョークで印をつけます。
印は垂木の位置を示しています。
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屋根の内部の構造ってどうなっているの?
軒先も同じように立ち上げの角木を使用します。高さは35~40㎜が主です。
軒先はコチラの樹脂木を使用します。
等間隔にある凹みは「水抜き」です。
瓦の中に雨水が侵入しても水抜きまで伝えば下に排出されるようになります。
これを水抜きのある側を下にして、ルーフィングの上に取り付けます。
軒先水切を取り付けます。
軒先の瓦は雨水を樋に落としますが瓦の裏側に伝う可能性もあります。
軒先水切で内側に伝った水を切って、水切から樋に落とします。
(本来はルーフィングの下に取り付けるのですが、今回は樋に当たるので上にしてます。)
袖の水切りを取り付けます。
袖瓦が後付けの場合は袖際の地瓦と袖瓦の隙間に空間があります。
そこに雨が吹き込んでも大丈夫なように袖部分(ケラバ)の水切りを付けておきます。
瓦割をして桟木を取り付けます。
瓦割は、綺麗に葺き上げるための寸法取りです。
瓦には横と縦にそれぞれ決まった寸法があります。
桟木は瓦を引っかけたり釘留めして固定する場所になります。
瓦の縦の寸法に合わせて取り付けていきます。
今回の瓦は三州メーカー「栄四郎」さんの「プラウドUU ライトレッド」を使用します。
瓦葺きで定められている縦の寸法は280㎜(多少の調整は可能)です。
軒先(1段目)のみ瓦を屋根板から一定距離外に出す必要があります。
それは現場で調整を行います。(おおよそ60㎜位です。)
*葺き替えで樋をそのまま使用する場合は樋に入る位置で調整します。
2段目以降は瓦の寸法に合った長さで等間隔に合わせて墨打ちをします。
今回は280㎜間隔で打ちます。
桟木にも「水抜き」が付いて、ルーフィング上に流れても軒先まで留まらずに流れていきます。
棟は強力棟工法なので、金具と棟木を屋根板に固定します。
一つの金具に8本のビス、めちゃめちゃがっちりしています。

1日目はここまで!
新しい瓦の荷上げを行います。
電動はしごの荷台に瓦を乗せて2階まで持ち上げます。
瓦は桟木に引っかかるように置いていきます。
瓦は下から葺いていくので下段と足の踏み場は確保しながら置いていきます。
地伏せを葺いていきます。
平板系の瓦は基本的に「千鳥葺き」という葺き方になります。
「千鳥」とはレンガ積みのような配置を言います。
縦、横の継ぎ目の配置を等間隔にする葺き方です。
棟際の瓦は寸法を測って、瓦を切断加工します。
切断された瓦は、釘穴と引っかけ部分が欠落します。
変わりにドリルで穴を開けてビスで固定します。
当て木をしながら一直線に揃えながら実施します。
ビスを留めたら地伏せ作業は完了です。
袖瓦を取り付けます。
袖際の瓦の端に防水シーラーを付け、水切と合わせて2重防水します。
袖瓦は、側面に2か所、上面に1か所ビスで固定します。
最後に、棟瓦を取り付けます。(写真は1階部分です。)
強力棟の周りにシルガード(漆喰)を詰めていきます。
今は土は使いません。
棟瓦を取り付けてビス固定したら2階屋根の完成です。
1階部分の瓦を取り除けていきます。
一般的に2階建てのご自宅で1階部分にも屋根がある場合、1階部分の方が作業が大変です。
例えば、葺止部分(壁際)です。(ほぼあります。)
2階の壁から雨が入らないように雨押えを取り付けています。
雨押えは、新築時、瓦を施工した後に瓦取り付けられ、さらに外壁材が覆います。
根本から変えると板金屋、外壁屋が必要になるので、使える場合はそのまま使用することが多いです。
後付けの物を外さず、撤去、施工が必要な部分はかなりやりにくいです。
次に、2階から伸びた縦といが1階屋根上で伸びています。
瓦を除ける時はそこまで苦戦しませんが、交換しない場合は破損させないように気を付けます。

2階のベランダが1階屋根を覆っていることもあります。
ベランダの脚が上がらなかったり、極端に隙間が狭いと、ベランダを一度撤去しなければいけません。
谷部分は屋根形状次第では2階にもありますが、1階は雨押えに被っています。
交換する場合、壁奥の取り除けがやや大変になる場合もあります。
後は室外機も屋根上によくあります。
室外機自体は、荷台が浮きあがれば撤去する必要はありません。
瓦を除ける時はもちろん誰かが持ち上げてくれないといけませんが。
各階に屋根があるご自宅の葺き替えはこういった部分もチェックしておく必要があります。
悪戦苦闘はしましたが、何とか瓦を全部撤去できました。
袖部分と同じように壁際にも防水シーラーを貼って雨押え板金奥へ入れ込みます。
釘は銅線を釘穴に通し、釘に巻き付けてから瓦のズレが起きないところまで引っ張って打ち付けます。
横方向の壁際は棟際と同じように、壁奥までの寸法を測って瓦をカットし入れ込みます。
固定はビスを斜めから打ち込めればビス固定しますが、難しい場合は下の瓦とコーキングで接着固定します。
谷部分は板金にシーラーを取り付けて防水処理をします。
瓦は谷の傾斜に沿って一直線に加工します。
棟際も強力棟の土台を取り付けてから、2階同様、棟際に合わせて加工、ビス固定をします。
袖瓦を取り付けます。
袖瓦も棟際は地瓦と同じく加工して合わせます。
棟部分にシルガードを詰めて棟瓦を取り付けます。
今回は棟違いがあります。
「棟違い」とは。同一面に高さの異なる複数の棟がある部分の事を指します。
袖瓦と棟瓦が接触する部分が発生するので、袖瓦と棟瓦の境目に防水処理をします。
瓦の加工は袖瓦を棟瓦に合わせるように加工します。
かなりの微調整を繰り返します。

雨押えに軒先水切を延長させました。
壁際の雨押え板金は条件が合えばそのまま使用できます。
ただし、地伏せは可能でものし瓦を付けない場合があります。
隙間が狭く、無理に入れると瓦や雨押え板金が持ち上がり、壁側に勾配が出来る恐れがあるからです。
逆勾配による雨漏りリスク回避のため、軒先水切を延長して、吹き込みや隙間部分を被せる方法をとります。

1階部分の施工が終わり葺き替えが完了しました。
明るめの赤色と吹付のグラデーションが鮮やかですね。
施主様も綺麗になって大変喜ばれました。
ありがとうございました。

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