屋根・竪樋の点検

スレートの状態

お客様宅の屋根材はスレート(コロニアル)を使用していました。
約11年前に塗装工事を行ったようですが、長年の紫外線や風雨により塗膜が劣化し色褪せ、捲れている箇所が見られました。
割れやひび割れている箇所も複数あります。

棟板金の状態

棟板金取り合い部のコーキングが劣化している状態でした。
また、固定している釘が浮いているため補修が必要です。

竪樋に外れがありました

工事のご提案

堺市東区で屋根と竪樋の調査が完了し、お客様へ以下の工事内容をご提案しました。

スレートの補修工事

まず、「スレーターズリッパー」という工具を使用して不具合のあるスレート材を剥がします。
先端の引掛け部分をスレートの隙間に入れて釘を引き抜くと、スレートが剥がれます。
不具合があるスレートの上のスレートまで全部剥がしていくと大変なため、スレーターズリッパーを使用するとこのように部分的に剥がすことができます。

新しいスレート材の裏面にコーキングを打ち、元の位置に差し込みます。
スレートを部分交換する場合、上のスレートが被さって釘を打てないため、コーキングで固定します。
コーキングで密着させることで強風時のズレや浮きを防ぎ、安定した仕上がりになります。

周囲のスレートとの隙間や高さが揃うように位置を微調整し、差し替えは完了です。
この工程を丁寧に行うことで見た目もきれいに仕上がり、しっかりとした防水性も確保できます。
▶スレートの欠けや割れは補修が必要？レベル別補修方法

ひび割れたスレートのコーキング補修

棟板金の補修

ビスの増し打ち

棟板金を固定している既存の釘が浮いていたため、増し打ちを行いました。
ビス穴から雨水が内部に浸入しないように、パッキン付ビスを使用しています。
固定力が強化され、強風によるめくれや剥がれの心配がなくなりました！

コーキング補修

棟板金取り合い部（接合部分）のコーキングが劣化していたため、打ち直しを行います。
古いコーキングを綺麗に取り除いたら、マスキングテープで養生します。
新しいコーキング材を隙間なく充填し、表面をならしたらマスキングテープを剥がして乾燥させます。
これで棟板金取り合い部がしっかり密着しました！

棟板金の劣化を放置すると、強風時に剥がれたり飛散してしまうリスクがあります。
定期的なメンテナンスで安全な屋根を維持しましょう！
▶棟板金の交換・修理ガイド｜浮きや飛散の修理事例・費用も豊富に紹介

竪樋の補修

竪樋の軒継手（のきつぎて）が外れていたため、復旧作業を行いました。
雨樋が破損などで正常に機能していないと雨水が適切に排水されず、外壁や基礎部分の劣化を招く可能性があります。
▶雨樋の修理・交換お任せください！費用と火災保険利用について

足場の解体