新築時の化粧モルタルの上に直接水性塗料を塗られたようです。

お客様の中にご自身や親御さんがDIYされている現場にたまに出会いますが、この様に剝れていたり、膨らんでいたりすると、ケレン・サンディング（弱った塗膜を剥がしていく事）に手間と費用が掛かってきますので、もしご自身でされる場合は購入されるお店の方に、防水材かどうか？直接塗って大丈夫か？等しっかりとお聞きになられることをお勧め致します。
トップコート（防水の保護の役割）の塗っても防水工事を行ったことにはなりません。

こちらのお家は腰壁の笠木は新しくされていますので、ここからの雨漏れの心配は無さそうですがベランダはひび割れも出ていて危険な状態です。

ドンドンと皮すき等の工具で取れる所を取っていきますが、中々時間のかかる作業です。
この作業をきっちりとやらないと、防水工事後この塗膜が引っ張られて剝れてくると新設した防水も浮いてきますので、大切な作業です。
このサイズのベランダでも半日強掛かりました。

次に剥がした部分の段差埋めと仮防水として樹脂セメント（樹脂モル）系の材料を塗布致しました。
祷セメントは鏝（コテ）やローラーで広げていきます。

翌日午後、しっかりと樹脂セメントが乾いているのを確認してプライマーを塗布していきます。
プライマーは床（樹脂セメント）とその上に塗布する防水材の密着性を高める役割を担っています。

左側の写真が主材となる防水材（青色のもの）塗布した写真です。

右側の写真が同じく防水材を計2回塗布した写真です。

何方も違いは分かりにくいと思いますが必要な膜厚を付ける為に2回塗布致します。

最後に防水層を保護するトップコートを塗布して完成となります。
今回はウレタン防水の中でも密着工法という施工方法で施工いたしました。

お客様は「ずっと気になっていて、雨漏れしないか心配していたので安心しました。作業者の方も丁寧にしていただいてとても良かったです。」とのお言葉を頂きました。
屋根やベランダからの雨漏りって不安ですから、発生する前に改修工事をしていただいて私どもも良かったと思います。
もし雨漏れがあれば、防水工法も変わりさらに費用が掛かりますし、室内の復旧工も必要な場合があります。
屋根壁ベランダ等不安のある方は、ぜひ無料診断を行っている「町の屋根や明石・神戸店」にご連絡ください。