現地調査の様子

現地調査に伺い、外壁の状態を詳細に確認しました。
モルタル外壁特有の経年劣化が進行しており、複数のクラック（ひび割れ）が確認されました。

特に、北側の壁面は湿気が多く、藻やカビの付着も見られました。
また、南側の壁面は日差しによる塗膜の劣化が顕著で、部分的な塗膜の剥がれがありました。

お客様に劣化状況を写真で説明し、具体的な補修方法や塗装プランをご提案しました。
現地調査後に作成した詳細な報告書をもとに、お客様と一緒に施工内容を決定しました。

3. クラックの補修

施工の第一ステップは、クラック補修です。

外壁に発生しているひび割れは、放置すると雨水が浸入し、建物の寿命を縮める原因になります。

まずは、クラック部分にコーキング材を充填し、表面を平滑に仕上げました。
特に深いひび割れには、弾性の高いコーキング材を使用し、防水性を強化しました。
細かなひび割れも見逃さないよう、外壁全体を丁寧にチェックし、補修を徹底しました。

下塗り

クラック補修後、下塗り工程に入りました。

下塗りは、塗料と外壁をしっかり密着させる重要な役割を果たします。

今回使用した下塗り材は、アステックペイントのエピテックフィラーAEⅡを使用し、外壁の下地調整を行いました。
この下塗り材には以下のような優れた特徴があります。

1. 強力な付着力
   エポキシ樹脂の成分が外壁材に強力に密着し、特に窯業系サイディングの初めての塗り替えにも対応可能です。これにより、塗料がしっかりと定着し、後の工程がスムーズに進行します。

2. 柔軟性
   乾燥後、柔軟な塗膜を形成し、建物の動きや微細なひび割れ（ヘアークラック）に追従します。この特性により、建物の状態に合わせて塗膜がしっかりと耐久性を保ちます。

3. 下地調整機能
   厚みを持たせることで、外壁の凹凸やひび割れを滑らかに整え、次の中塗りや上塗りが均一に仕上がるようになります。このプロセスにより、塗装の仕上がりが美しく、長期間にわたって維持されます。

この下塗り工程を徹底的に実施することで、外壁の下地が整い、次の塗装工程の仕上がりがさらに向上します。

これにより、外壁の吸い込みを抑え、後の中塗り・上塗りが均一に仕上がります。

中塗り

次に、中塗りを行いました。

お客様が選んだ色は、落ち着いたホワイト系の色合いで、周囲の環境にも調和するデザインです。

中塗りは仕上げ塗料の密着性を高めるために欠かせない工程で、塗りムラが出ないよう細部まで丁寧に塗布しました。
また、中塗りを均一に塗ることで、外壁全体に強度を持たせ、仕上がりの耐久性を向上させることができます。

アステックペイントの「超低汚染リファイン1000Si-IR」を使用した中塗り工程では、外壁に優れた耐候性と美観を保つ仕上がりを提供します。

この塗料には、汚れが付きにくく、付着した汚れを雨や散水で洗い流す機能が備わっており、長期間にわたって美しい仕上がりを維持できます。
また、無機成分を配合しており、塗膜が緻密で汚れが入り込む隙間を作りません。
そのため、お手入れも簡単です。

さらに、この塗料は高い耐候性を誇り、紫外線による劣化をしっかり防ぎます。
従来のシリコン塗料と比較しても優れた性能を発揮し、外壁の美観と耐久性を長期間保つことができます。
期待耐久年数は15年〜18年とフッ素塗料並みの長さであり、非常に高い耐久性を誇ります。

加えて、遮熱性能も備えており、室内の温度上昇を抑える効果や外壁材の熱損傷を防ぐことができます。
これにより、住環境の快適性が向上し、エネルギー効率の面でも優れた効果を発揮します。

上塗り

仕上げとなる上塗りは、美観と耐久性を決定づける最終工程です。

中塗りと同じ色を重ね塗りすることで、塗膜に厚みを持たせ、紫外線や雨水から外壁をしっかりと保護します。
上塗り後は、塗料の光沢が美しく映え、まるで新築のような外観に生まれ変わりました。
お客様も「見違えるほど綺麗になった」と大変満足されていました。

まとめ

明石・神戸店では、お住まいの屋根に関するお悩みに幅広く対応しています。

屋根材の見本ショールームも完備しており、実際に見て触れることで、最適な屋根材選びをサポートします。
大切な住まいを守るために、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
これからも、お客様のご自宅が快適で安全な環境を保てるよう、丁寧な点検と施工を通じてサポートを続けてまいります。
住まいに関するお悩みやご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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