雨どいの交換作業

雨どいが歪んでいると、水を地面へと正しく流せなくなってしまうため、軒裏に湿気が溜まりやすい状態になります。すると建材が腐食し、雨漏りなどのトラブルを引き起こしてしまうのです。
歪んでしまった雨どいは撤去し、新しいものに交換しました。「トイ受け金具」と呼ばれる、雨どいを支える金具の数を増やし、より強固な取り付けに仕上げています。

竪どいの穴あき補修

軒に溜まった水を地面へと流す部材竪樋に、穴があいていました。このような竪樋の破損は、コーキング材やアルミテープによる簡易補修が可能です。今回はアルミテープを使用して簡易補修を行いました。

表面に付着した汚れを取り除き、アルミテープを貼っていきます。このとき、接着面に空気が入らないよう注意しながら貼ることがポイントです。貼り終えたら、上から塗料を塗っていきます。

基本的に雨どいは、塗り替え作業が不要な建材です。
雨どいには元々、塩化ビニルなどの丈夫な材質が使用されています。そのため、塗装する場合は、屋根や外壁のように「耐久性を上げるための塗装」ではなく「外観を美しくするための塗装」を目的として行います。

さらに雨どいは、比較的交換しやすい建材のため、問題が発生した場合は「塗装」ではなく「交換」の作業が主流です。しかし、交換は高所での作業になるため、危険を伴います。必ず業者に依頼しましょう。

雨戸の塗り替え作業

雨戸や戸袋にも、塗り替え作業は必要です。屋根と外壁と同様に、塗料の機能によって紫外線などの影響による劣化を防いでいます。

しかし、雨戸や戸袋のメンテナンス時期は、明確には決まっていません。そのため、変色やチョーキング現象（表面を触ると指に白い粉がつく）が見られたら、塗り替え作業を検討しましょう。劣化に気付かないまま放置すると腐食が進行し、建材本来の機能を発揮できなくなってしまいます。

屋根の洗浄

屋根の劣化はそれほど進行していなかったため、今回は洗浄のみの対応となりました。ドローンで撮影した屋根全体の画像を見ても、まだきれいな状態であることが分かりますね。
目立った劣化が見られなくても、１０年に一度は業者にメンテナンスを依頼しましょう。屋根の瓦にズレやひび割れが生じている可能性があります。

しかし、瓦を固定する釘に浮きが生じていました。このような「釘浮き」は経年によるものです。
この部分から水が入ると、雨漏りを引き起こしてしまいます。また、釘による固定が弱まり、強風などの影響で瓦が落下してしまう危険も。そのため、釘浮きには早急な対応が求められます。

雨どいの交換工事と同様に、高所での作業となるため、ご自身での対処は大変危険です。必ず業者に打ち直しを依頼しましょう。

外壁の塗り替え作業

外壁の塗り替え作業は、洗浄→下塗り材（１回）→上塗り材（２回）の３回塗りが基本です。
今回は、紫外線に強い「アレスダイナミックTOP」（関西ペイント）を使用しました。この塗料は耐用年数が長く、メンテナンスの頻度を少なくすることが可能です。
また、塗膜の表面には親水性があるため、雨と一緒に汚れを流してくれます。そのため、美しい状態の外壁を長く保つことが可能です。

アクセント部分の下塗り材に錆止めを使用し、より雨に強い外壁に仕上げました。このように、場所によって下塗り材を使い分け、機能性を追求していきます。

破風の塗り替え作業

破風が劣化し、表面がボロボロになっていました。建材に腐食などの影響は及んでいなかったため、塗り替え作業で対応していきます。

破風にも錆止めの下塗り材を使用しました。破風の上塗り材は、屋根と同じ色の塗料を採用しています。

破風は、アクセントカラーの使用を避けた方が無難です。色を統一することによって、美しい外観に仕上がります。

破風の補修作業

破風に下塗り材を塗った後、穴があいている部分や隙間ができている部分に、コーキング材を使用しました。この上から上塗り材を塗って、コーキング材が目立たないようにしていきます。

部分的な補修もおまかせください

今回のように、破風や雨どい、雨戸など、部分的に劣化が進行するケースも少なくありません。「一遍に依頼した方が楽だから」といって補修を後回しにせず、異変に気が付いた段階でメンテナンスを依頼しましょう。
台風や雪で破損してしまったり、知らないうちに劣化が進行し、雨漏りなどのトラブルを引き起こしていたりすると、補修費用が高額になってしまう場合があります。

お家のことで気になることがあれば、些細なことでもすぐにご相談ください。街の屋根やさん坂戸店では皆様からのお問合せをお待ちしております。