軒天張替と垂木の塗装を行った現場のご紹介

今回ご紹介する現場は、広島市東区にある神社になります。
軒天の張替工事と垂木と呼ばれる部材の塗装を施工しました。

【軒天とは】
屋根の下にある部分で、建物の外壁と屋根の接続部分に位置します。具体的には、屋根の端が外に突き出した際に、その下側に見える部分を指します。

【垂木とは】
屋根を支える構造部材の一つで、屋根の傾斜部分に配置される木材や金属製の部材です。垂木は屋根の形状を決定づけ、屋根全体の荷重を支える役割を果たします。

工事前の軒天の劣化の状態

合板と呼ばれる木材の傷みが顕著で、剥がれ、ひび割れ、変色などが見られました。

劣化を放置しておくと、剥がれた部分から小動物が浸入したり、
台風や強風によって飛んで行ってしまうなどの大きな被害が出るリスクがあります。

老朽化によって、下地が腐食等を起こし、重ね張りに耐えられないと判断したため張替を行うことになりました。

詳しい現地調査の様子はこちらの記事をご覧ください⇓⇓
▼広島市東区、神社の屋根の軒天張替と塗装工事を施工。建物を守る軒天について解説！

足場設置、養生作業

工事の様子を見ていきます！

まずは足場の設置と塗装工事おいて重要な養生作業をしていきます。

垂木の塗装の様子

塗装を行っている様子です。この塗装作業に入る前にケレンという作業を行っております。

【ケレンとは？】
屋根や外壁の塗装をする前に下地の表面をきれいにする作業です。
塗装面や処理面の表面を綺麗にして、塗料や防腐剤がしっかりと密着できるようにします。

使用塗料の紹介

塗料には、木材防腐・防カビ・防虫剤を配合した屋外用の塗料、「キシラデコール」を使用しています。

また、仕上げに「水性ワイドクリップ　艶消し」を使用しています。
艶消し塗料を使うことで、光の反射が少なく表面に光沢が少ない仕上がりになります。そのため、自然の風景との調和に優れており、ナチュラルな印象になります。

抗菌性・防カビ性・防藻性に優れています！

化粧垂木とは？

軒天に木を使う場合に、垂木を見せる仕上げと隠す仕上げの２種類があります。
東区の神社のように、表に出た垂木のことを「化粧垂木」と呼びます。
日本家屋や神社、寺などで採用されており、豪華に迫力があるように見せます。

化粧垂木は、木材の劣化を防ぐために定期的に塗装で保護をしてメンテナンスを行う必要があります。

垂木の塗装完了

老朽化によって、木材の変色が目立っていた化粧垂木が塗装によって蘇りました！
色合いも落ち着いた色合いで、自然に調和していますね(^^♪
垂木を固定していたビスもサビなど発生していたため、交換しました。

—既存の軒天の建材についてー

既存の軒天にはベニヤ板が使用されていました。築年数の古い建物に多く使われており、耐水性・耐火性が低い建材です。

厚みのあるベニヤ板だと重量が重くなるため、軒天に使用される場合3～5mm程度の薄いベニヤ板が一般的です。

水分や湿気によって合板同士の接着力が落ちて剥がれてくることがあり、東区の神社においても、割れていたり、隙間が開いてきていました。

新しい建材、ケイカル板とは？

ケイカル板はケイ酸カルシウム板の略称で、耐火性・耐水性・耐熱性に優れています。
不燃材料として、国土交通大臣の認定を受けている防火材料になります。

軒天張替補修の様子～軒天の補修方法について～

軒天補修には、塗装・重ね張り（カバー工法）・張替と大きく分けて３つあります。

塗装：軒天の傷みが軽度で、表面の防水機能が落ちている場合にのみ行う
重ね張り：下地の木材が重ね張りをしても耐えられる強度がある場合に行う
張替：下地が腐食等を起こし、重ね張りに耐えられないと判断した場合に行う

下地の状態を確認したところ腐食などは見られなかったため、下地は既存のものを使用し軒天材だけを張り替えました。

張替工事完了！【工事費用紹介】

新しい軒天を張り付け後は塗装を行い、軒天材の表面を保護します。
雨に濡れにくい場所ではありますが、雨の影響を全く受けない場所ではないので塗装を施すことで軒天の防水性を高めます。

軒天の補修工事は完了になります(^^)/

【工事費用】
・塗装➡約￥60,000
・軒天部分張替➡約￥90,000
・足場設置➡約￥200,000

軒天の「雨染み」「黒ずみ」「剥がれ」など気になる点がございましたら、
街の屋根やさん広島中央店にお気軽にお問い合わせください。